東京都渋谷区に現存する「ナンバーくん住所プレート」2枚である。
①渋谷区広尾一丁目
発見日 2020年9月3日
広告主 東急
上部の郵便番号と渋谷区は読めるが、地名上部のサビがひどく、読み取れない。
知らない人が見たら、「目尾」とは何だ?、となってしまうかも。
もっとも、こんなもの(失礼!)に目が行くのは、マニアくらいで、一般人は気にも留めず、その前を通り過ぎてしまうだろう。
そうして、いつのまにか、人知れず、消滅してしまうのだろう。
解体される前に、連絡をもらえれば、馳せ参じて、回収させていただくのだが。
②渋谷区広尾二丁目
発見日 2020年9月29日
広告主 東急
こちらは、まだ状態がよく、読み取り可能である。
もし、①のように読めなくなっても、右隣に街区表示板があり、町名、丁目は確認可能である。
この東急百貨店のマークは、もう使われていない。
昭和48(1973)年5月1日、新しいマークに変更され、役目を終えた。
この「ナンバーくん住所プレート」に使われている東急百貨店のマークは、昭和42(1967)年11月1日、本店開店を機に社名を東急百貨店に改称された時に、併せてマークをアルファベットのTをデザイン化したものに変更された時の物である。
ということは、この「ナンバーくん住所プレート」は1967年から1973年の間に製作されたということになるのだろうか?
いや、「ナンバーくん」は1968年に導入された郵便番号をPRするために採用されたキャラクターなので、1968年から1973年の間に製作されたということになるのだろう。
調べていくうちに製作年を絞ることができたようだ。