歩・探・見・感

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町会会員プレート 伊勢脇區會々員

発見日  2021年9月28日

発見場所 東京都目黒区上目黒2丁目

「伊勢脇」という町名を見て、どこの区にあるものかわかるだろうか?
伊勢脇公園」や「蛇崩・伊勢脇通り」に町名が残っているので、地元の方は、わかるのかもしれない。
(答えはもう上に出てしまっているが・・・)

最初、この会員プレートを見た時、「伊勢脇區」という「区」があったのかと一瞬思ってしまった。三十五区時代から目黒区は目黒区だし、帰ってから調べてみると、目黒区が成立する昭和7年まで「伊勢脇町」という地名があったことが分かった。
また、「伊勢脇區會」という名称も「自治組織の名称は○○自治会、○○町内会、○○区など地域によって違う。」と書かれているものがあり、以前は、町会ではなく、区会と呼ばれていたのだろう。

その町会会員プレートがこれである。

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中目黒駅付近は商店街があるが、出桁造りの建物などまだ古い建物が残っており、この
町会会員プレートも古そうな門に設置されていた。
「區」と書かれているので、戦前から存在していたものだと思われる。
上部や「會々員」の文字の左側が特に腐食が激しく、穴が開いてしまっている。


歩いていると「伊勢脇町会」と書かれている町会の掲示板があった。

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更に最近の町会会員プレートも見つかった。

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「伊勢脇町」の地名については、Wikpediaに掲載されていなかったが、目黒区のホームページに掲載されていたので、それを転記しておく。

伊勢脇は、目黒村、目黒町時代の字名。目黒村が大正11年に目黒村になっても「東京府荏原郡目黒町大字上目黒字伊勢脇」として親しまれていた。それが、昭和7年の目黒区誕生を機に、「東京市目黒区上目黒1919番から2107番地」と改まり、地名伊勢脇は消え去ってしまった。

では、どの辺りを伊勢脇と称していたのであろうか。今日の上目黒二丁目全域と上目黒一丁目24番から26番がそれであり、祐天寺一丁目と上目黒二丁目の境界となっている区道と、蛇崩川(緑道)、目黒川、駒沢通りに囲まれた地域である。

そもそも伊勢脇のいわれは、この地に伊勢神宮の祭神、天照大神(あまてらすおおみかみ)を祭る天祖神社があり、境内を俗に「お伊勢の森」といったところからきている。