歩・探・見・感

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旧町名 谷中眞島町

旧谷中眞島町のお屋敷が販売されているとの情報を見て、2021年10月15日再訪問してきた。
谷中眞島町の表札を掲げている住宅は3軒あり、全部無事だった。
このように旧町名の同地番の住宅が集中している場所はあまりないだろう。

発見日  2021年4月6日

発見場所 東京都台東区谷中2丁目

下谷區谷中眞島町一番地
今まで「下谷」は「しもや」だと思っていたが、「したや」だった。恥ずかしいことだが、旧町名マニア初心者なので許してほしい。

この表札が掲げられているお屋敷が、今回販売されている住宅だった。
価格は何と6億3,400万円である!
土地面積が419.17㎡、建物面積が103.7㎡、間取りは6LDK、庭には池もあるそうだ
完成時期が1951年10月となっており、戦前築だと思っていたが、戦後築なのか?
現在は根津スタジオとして使用されているようだ。『ルパンの娘』『家族ゲーム』『リーガル・ハイ』などのドラマの撮影にも使われていたらしい。
料金はスチール撮影1時間15,000円、ビデオムービー撮影1時間23,000円らしい。
運営会社のホームページを見てみると「文豪の里に佇む昭和初期、宮大工建造の情緒あふれる和風建築」という案内がある。
こちらには昭和初期と書かれているので、戦前築ではないのか?

 

2022年3月6日追記

現在放送中の高橋一生(41)と岸井ゆきの(30)がダブル主演を務める“ラブではないコメディー”ドラマ「恋せぬふたり」(NHK総合)のロケ地にこの建物が使われていたようだ。

今回の撮影は、昨年10月に始まり、撮影はすでにクランクアップしているそうだ。

不動産関係者によると「価格は場所と相場から妥当だと思います。ただ、実際に住むとなると、かなりリフォームをしないと難しいでしょう。解体して建て替えとなると植栽や立派な石垣も整備し直さなくてはいけません。さらに1億から2億はかかるはず。しかも、同じ並びの石垣の先の敷地にマンション建築計画があるのですが、今、近隣住民から石垣を残すように要請が出ていると聞きました。古い街並みを大事にする高級住宅街ですから当然かもしれません」

ということらしい。

 

こちらは下谷區時代のものである。

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下谷區の沿革は下記のようになっている。
表札は「下谷區」と記載されているので、やはり戦前築の可能性が高いと思われる。

1713年(正徳3年)
下谷町として江戸に編入される。

1878年明治11年
東京15区の一つとして下谷區が成立。

1947年(昭和22年)
浅草区と合併し台東区となる。

 

台東区谷中眞島町一番地

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台東区谷中眞島町一番地

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1872(明治5)年
美作勝山(真島)藩三浦氏下屋敷、近隣の武家地を合併して起立。

1878(明治11)年11月2日
東京府下谷区に所属。

1889(明治22)年5月1日
東京府東京市下谷区に所属。

1943(昭和18)年7月1日
東京都下谷区に所属。

1947(昭和22)年3月15日
東京都台東区に所属。

1967(昭和42)年1月1日
住居表示の実施により、大部分が谷中二丁目、一部が谷中四丁目に編入となり消滅。

地名の由来
町域に真島藩下屋敷があったから。