発見日 2022年1月8日
発見場所 東京都新宿区矢来町(やらいちょう)
神楽坂通りの元店舗と思われる建物に設置されているたばこの自動販売機と庇の間に隠れていた。
身長が低い人だと見えないし、こんなところにあるなんて、余程注意して見ないと気が付かないだろう。
また細かいところに気が付いた。
「矢来」の「来」が「耒」のような文字になっている。
調べてみると、「来」「來」の略字として、「未」の横棒をもう1本増やした字が、江戸時代の写本など昔から使われてきたようだ。(1画目は“ノ”ではなく、“一”)。
歴史
1872年(明治5年)11月2日
郡区町村編制法により東京府牛込区が発足。小浜藩酒井家下屋敷跡地に越後黒川藩柳沢家上屋敷、西丸御先手組と御持筒組の大縄地を編入し、俗称「矢来下」から牛込矢来町を起立。
1911年(明治44年)
「牛込」の冠称は廃止
1943年(昭和18年)7月1日
東京都制施行により、東京都牛込区となる。
1947年(昭和22年)3月15日
東京都区部の制定で四谷区、淀橋区と合併し、東京都新宿区となる。
地名の由来
若狭小浜藩主・酒井讃岐守忠勝が、1628年(寛永5年)三代将軍家光から牛込に下屋敷を貰い、周囲の土手を竹矢来で囲んでいたためとされる。この酒井邸の竹矢来は江戸名物の1つに数えられていた。
※竹矢来:竹や丸太を組み、人が通れない程度に粗く作った柵のこと。
旧町名の名残で牛込の名を冠して牛込矢来町とも呼ばれる。
このような「たばこの看板」を見かけることがよくあるが、広告があるのは、あまり見かけたことがない。