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ナンバーくん住所プレート 京都府京都市

下記でも紹介しているが、今回は京都府京都市のナンバーくん住所プレートをメインに紹介しよう。

発見日は2022年1月27日~29日である。 

citywalk2020.hatenablog.com

 

京都市のナンバーくん住所プレートは東京都でよく見かける金属製のもの(左)とプラスチック製(右)の2種類があった。

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発見した金属製のナンバーくん住所プレートの広告主は、ほとんど「フジイダイマル」がだったが、「京都北ロータリークラブ」のものもあった。
プラスチック製のものは、退色しているものが多く、はっきり確認できないものが多いが、このナンバーくん住所プレートは、はっきり確認することができ、「雲龍」だった。

大きさは両方とも縦85cm、横12cmだった。

「フジイダイマル」は「藤井大丸」のことで、1870年(明治3年)10月に創業した京都市下京区四条寺町にある百貨店である。
四条高倉(藤井大丸の西方約400m)に大丸松坂屋百貨店が運営する大丸の京都店(きょうとみせ)があるが、同社との関係はない。
地元では大丸京都店を漢字表記の「大丸」、藤井大丸をカタカナ表記の「フジイダイマル」やアルファベット表記の「FUJII DAIMARU」として区別することが多いそうだ。 

 

京都北ロータリークラブは1957年創立、会員数は約70名、西陣を中心とした様々な職業人が在籍をしているそうだ。
あちこちでよく見かけるロータリークラブだが、そもそも何なのかと調べてみた。
ロータリークラブは、1905年アメリカのシカゴでポール・ハリスによって設立された職業倫理の高揚を学び一人一人の職業を通じて社会に如何に奉仕するかと言う職業奉仕を重点に、I Serve(私は奉仕する)を理念とした団体のことらしい。

 

雲龍」は創業1755年「京菓子司 俵屋吉富」の代表銘菓だ。
ホームページには次のように紹介されている。

「国産の大粒小豆を用い絶妙な水加減/火加減で炊き上げた小倉餡を しっとりと仕上げた村雨餡で一本一本丁寧に手巻きし雲にのる龍の荘厳で雄々しい姿を表現いたしました。
京菓子職人の修練された技術と愛情とが込められた俵屋吉富が誇る一世の銘菓でございます。 」

「復刻雲龍」が直営店限定とのことだったので、たまたま通った上京区室町通上立売上ルにある本店にて購入した。1本1,620円だった。

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大粒の丹波大納言小豆を炊き上げた小倉餡と村雨餡を一本一本丁寧に手で巻きあげ 雲間を飛翔する龍の荘厳で雄々しい様を表現し、「俵屋あるところに雲龍あり」と称えられる七代目 石原留治郎により生み出された一世の銘菓です。
吟味を重ねた素材を惜しみなく用い、留治郎が造りあげた味わいをさらに昇華し、末永く伝承すべくその意志と洗練された技術を代々受け継いだ京菓子職人が創作する名菓をどうぞご賞味くださいませ。 

本店と商品陳列ケース

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俵屋吉富のホームページより

大正13年に継承後、昭和8年に現在地に新築。80数年間、改築を経て現在に至っています。
古くは「花の御所」の北辺に位置する室町の地。
この西陣に溶け込んだ京都らしい店構えは、長らく地元の皆様のご愛願を賜っております。
店舗には茶室「一釣庵」と「坪庭」を併設。 
一部の限定商品を除き、全ての商品を取り扱う専門店であり、各種お誂えのご相談にも応じさせて頂きます。 

あーなんだが、「俵屋吉富」を宣伝しているようになってしまった。
ナンバーくん住所プレートについも聞いておけばよかったと思ったが、失念した。

 

雲龍」の別バージョンと「OGAWA COFFEE」のものがあったので紹介しておこう。

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「OGAWA COFFEE」は小川珈琲のことで、1952年(昭和27年)に京都の地で誕生し、創業から70年以上の歴史を持つ今では全国的にも有名な老舗のコーヒーメーカー。

 

仁丹の町名表示板と比較すると、ほとんど注目の対象にならないと思われるナンバーくん住所プレートだが、自分のカテゴリーとしては大注目の一つである。
ほとんど紹介していないが、これだけ多数現存しているのは、古いものが多く残る京都市だからこそではないだろうか。
仁丹の町名表示板は多くの方がコンプリートされていると思うが、ナンバーくん住所プレートをコンプリートされている方はいないのでは。
いつになるかわからないが、今度京都市を訪問した際は、仁丹の町名表示板と並行してナンバーくん住所プレートの収集にも励みたいと考えている。