発見日 2022年2月1日
発見場所 東京都港区高輪
高輪大木戸跡にある几号水準点を確認しに行ったところ、警備員の背中に「オバケトンネル こちら→→→」の文字が見えた。
何だ?
心霊スポットか?
まさか、そんな案内をするはずはないと思い、気になるので矢印の方へ行ってみることにした。
この先に「オバケトンネル」があるらしい。
突き当りを曲がると、左側に工事中の「高輪築堤」が見えた。
と思ったが、はっきりと確認することができなかった、
港区ホームぺージより
高輪築堤は、明治5(1872)年にわが国初の鉄道が開業した際に、海上に線路を敷設するために築かれた鉄道構造物です。平成31(2019)年4月、品川駅改良工事の際に石垣の一部が発見されました。
白い壁の間を更に進む
下り階段があった。
高輪側入口
これがオバケトンネルの入口か。
頭が天井にぶつからないか心配になる高さだ。
トンネル内 高輪側より
最近身長を測っていないが、自称178cm、立って歩くと絶対に頭がぶつかる。
頭を下げながら歩く。
こんなトンネルがあったのか。
知らなかった。
正式名称は“高輪橋架道橋”、通称は「高輪ガード」、「泉岳寺ガード」、 「行灯殺しのガード」(タクシーのあんどん(屋根の社名灯)を壊すくらい低いから)、「ちょうちん殺しのガード」(タクシーの社名灯が被害者)、「首曲りトンネル」(首を曲げないと頭が当たるくらい低いから)と色々呼ばれている。
品川地区が再開発される前、品川〜田町間が車両基地で埋め尽くされていた時代には既に存在し、高さはなんと約170cm、長さは約220mという、大変低くて長いガードだ。
2020年4月12日からは車両通行禁止となり、車が通行できる道路としては役目を終えた。
もとは高輪側の運河から海へと続く水路で、ここを船が通っていたそうだ。後年水路をを埋め立てて道路を作った。大正時代に当時の日本人の平均身長に合わせたため現代からみると低いのだと言われている。
トンネル内 港南側より
高さ制限1.5m
広大な東京でも高さ制限が1.5メートルというのはここ高輪橋架道橋のみだ。
他に高さ制限が低いものがあるか調べてみた。
江東区北砂(砂町銀座近く)のJR貨物線ガード下の1.6メートル
大田区中央2丁目(最寄りはJR大森駅)のJRガード下が1.7メートル
足立区柳原1丁目(最寄りは牛田駅・京成関屋駅)の東武ガード下の1.8メートル
大阪には、淀川区田川北の1.2メートル、北区中津のJR貨物線ガード下の1.4メートル、東淀川区淡路の1.5メートルがあるらしい。
1.2メートルなんて子供しか歩けないだろう。
港南側入り口
仮説歩道切替えのお知らせ
<変更のお知らせ>歩行者・自転車(押し歩き)通行経路
この記事を書いているのが、令和4年2月10日だから、赤い線に変わっているのかもしれない。