歩・探・見・感

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ノスタルジック、レトロ、ディープそしてマイナーな世界へようこそ

旧町名 文京区同心町

古い木製の表札は読みにくい。

老眼だと、小さい文字はもちろん薄い文字も読みにくくなる。
老眼鏡をかけても、限度がある。

文京区○○町の○○は同心と読めるだろうか?

以前訪問していたのだが、投稿するのを忘れていた。

再訪したので思い出した。

 

撮影日  2021年10月23日、2022年2月17日  

撮影場所 東京都文京区春日2丁目

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前回訪問した時は、車が止まっていたが、今回は止まっていなかったので、気分的に楽だった。

 

文京区には2種類の旧町名案内がある。

旧町名案内①

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幕府の先手組の同心屋敷があったので、俗に同心町と唱えた。
先手組は組頭の下に与力・同心で構成され弓組と鉄砲組とがあった。
将軍出陣のとき先ぽうをつとめる。平時は江戸城本丸の諸門の警備や、将軍外出のときは供をしてその警備にあたった。
先手組の組頭は火付盗賊改を兼ねており、与力・同心は市中の警備も行った。
同心は与力に属した下級武士である。江戸町奉行配下にも町役人の与力を助ける同心がいた。いわゆる八丁堀の同心である。
明治5年、近隣の土地を併せて旧来の名をとり同心町とした。

 

旧町名案内②

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幕府の先手組の同心屋敷があったので、里俗に同心町と唱えた。 
先手組は、江戸城本丸諸門の警備にあたり将軍お出ましの時は警固にあたった。(同心は組頭を助ける武士) 
明治5年、近隣の土地、開墾地を併せ、旧来の名をとり同心町とした。

 

歴史

1878(明治11)年11月2日
東京府小石川区に所属。

1889(明治22)年5月1日
東京府東京市小石川区に所属。

1943(昭和18)年7月1日
東京都小石川区に所属。

1947(昭和22)年3月15日
東京都文京区に所属。

住居表示の実施により、1964(昭和39)年8月1日に春日二丁目に、残余は1966(昭和41)年4月1日に小日向四丁目に編入となり消滅。

 

文京区のホームページの町会・自治会の案内に春日二丁目町会のことが記載されていた。

文京区町会連合会創立60周年記念誌「六十年のあゆみ」(2014年11月発行)掲載内容
昭和39年に町会名が、「春日二丁目町会」と改称されてから、金富、同心の町名が消えてしまいました。金富は歴史ある小学校の名前で残されていますが、江戸時代、同心屋敷があったと言うなごりは、巻石通りへ続く静かな佇まいに偲ばれるだけとなっています。
今井坂(新坂)にある徳川慶喜終焉の地は、「仏教大学大学院大学」となり大銀杏は、シンボルツリーとなっています。
春日通り沿いはマンションが建ち並び、町並みは様変わりしました。現在は1,000世帯50班の内、半分の25班はマンションとなっています。町会行事の、新年会、バスハイク等にはマンションの方々の参加者も多くみられます。
交通安全、防火防災、金富小学校・茗台中学校の子供たちとのふれあい、近隣町会との共催の行事等を、役員を中心に町会員の皆さまの多くの参加を得て、実施しています。

 

大阪市にかつてあった南同心町1 - 2丁目・与力町1 - 2丁目・北同心町1 - 2丁目は1978年(昭和53年)に同心1 - 2丁目の現行行政地名に改編されたそうだ。
でも、同心の名称は残っている。
文京区も残してくれていたらよかったのに。

調べてみると全国にはまだ「同心町」が現存しているところがある。

青森県三戸郡三戸町同心町
兵庫県姫路市同心町

 

道路の反対側の八百屋にピンクレディーがいた。いや、あった。

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美味しそうだったが、まだ探索途中だったので、買わなかった。

旬の食材百科より

ピンクレディー西オーストラリア州の州立の試験場において「レディーウイリアンムス」と「ゴールデンデリシャス」を交配させて生まれ、「クリプスピンク」という品種名で登録されたリンゴです。

1984年以降に「ピンクレディー(Pink Lady)という世界共通の商標として広められ、現在ではオーストラリアをはじめ、アメリカ、ニュージーランド、イタリア、フランス、チリ,南アフリカなど世界各国で栽培されています。欧米では「恋人たちのりんご」としてとても人気の高いりんごだそうです。

ピンクレディーの栽培は、オーストラリアの西オーストラリア州から委託を受けた組織APAL(Apple and Pear Australia Limited)が管理をしていて、日本で生産する場合はAPALと栽培契約を結び、2006年3月に設立された「日本ピンクレディー協会」の会員になる必要があります。個人で苗を作ったり、生産販売することはいっさいできません。