歩・探・見・感

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ノスタルジック、レトロ、ディープそしてマイナーな世界へようこそ

旧町名 雑司ヶ谷町 文京区

高田老松町のたばこ販売店を探しに行ったとき(2022年4月4日)、近くにあるのを思い出し、再訪してきた。
未紹介だったので、ここで披露しよう。

 

雑司ヶ谷町126

発見日  2021年3月9日

発見場所 東京都文京区目白台3丁目

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2021年3月4日にも訪問したのだが、見つけることができなかった。
2回目でようやく発見。
細い路地の階段を上った所だ。別方向からくると、下がった所か?
まっ、どっちでもいい。
こんな下のほうにあったのか!というところにある。
普通表札は上の方に設置されているものという固定観念があり、視線より下に気が付かなかったのだ。

この日は当然迷わず再訪することができた。
当たり前だ。
自慢することではない。

 

雑司ヶ谷町〇丁目99

発見日  2021年3月4日 

発見場所 東京都文京区目白台3丁目

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村川家住宅に設置されているもの。
このような横型のプレートはあまり見かけない。

 

村川家住宅

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都指定文化財カード(絵葉書)の解説

登録有形文化財(建造物)
村川家住宅 主屋・洋館・蔵・門
西洋史学者として著名な村川堅固・堅太郎氏父子が住んだ和洋館並列の中規模住宅で、主屋・洋館・門は明治44年(1911)築です。門は桟瓦葺の腕木門で、門柱両脇は割竹を詰め貼りとし、左手に通用門をとり、外塀は大谷石です。門から主屋玄関までは花崗岩の石畳が敷かれ、玄関は千鳥破風のある風格のある造りになっています。主屋は木造2階建・中廊下型の近代和風住宅です。客間・次の間・茶の間を南面縁側に沿わせて、その奥にも鍵の手に和室を張り出し、庭を囲むように部屋を並べます。庭を挟んで西に蔵、西南に洋館があります。蔵は大正9年(1920)築、大谷石の石造で屋根は陸屋根としています。パラペットに西洋城郭風のバトルメントの意匠をとる、小品ながら堂々たる蔵構えです。洋館は書斎として建てられた平屋で、南京下見板貼りにオイルペンキ塗りとし、三角ペディメント鎧戸付き上げ下げ窓など典型的な洋館の意匠を持っています。大正4年(1915)に西方に一間を同意匠で増築し、増築部との境欄間にはピラミッドとナイル川を題材にしたステインドグラスがはめ込まれています。

 

BS朝日「百年名家~築100年の家を訪ねる旅~」でも紹介されていたようだ。

この番組を見てみたいがBSなので、つい忘れてしまう。

 

旧町名案内

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延享3年(1746)町方支配となり、雑司ヶ谷の町名がつけられた。町名の由来については、いろいろな説がある。
昔、小日向の金剛寺(また法明寺とも)の支配地で物や税を納める雑司料であった。また、建武のころ(1334~36)南朝の雑士(雑事をつかさどる)柳下若狭、長島内匠などがここに住んだので、雑司ヶ谷と唱えたという。
その後、蔵主ヶ谷、僧司ヶ谷、曹子ヶ谷などと書かれたが、8代将軍吉宗が鷹狩のとき、雑司ヶ谷村と書くべしとの命があり、今の文字を用いたという。

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延亨3年(1746)、町名がつけられた。町名の由来にはいろいろある。 
昔、小日向金剛寺(法明寺とも)の支配地で物や税を納める雑司料であった。また建武のころ(1334〜36)、南朝の雑士(雑事をつかさどる)柳下若狭 などがここに住んだので、雑司ヶ谷と唱えたという。(『新篇武蔵風土記』) 

歴史

元来北豊島郡雑司ヶ谷村であったが、1889年東部が小石川区(現在の文京区)に、残部は高田村にそれぞれ編入され、小石川区雑司ヶ谷町、小石川宮下町と高田村大字雑司ヶ谷雑司ヶ谷旭出になる。1898年小石川区東京市の一部となり、更に1932年高田町(1920年町制施行)が東京市編入された際に豊島区雑司ヶ谷町一~七丁目となったが、1966年に住居表示を実施したため、文京区側が目白台、千石に、豊島区側も北半分が西池袋と南池袋にそれぞれ編入されてしまい、町域が縮小した。

 

目白台 雑司ヶ谷町会

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次回は豊島区にある「雑司ヶ谷町」を紹介する予定だ。

あっ、豊島区を訪問した後に再訪した文京区のものを先に紹介してしまった。
文京区のものは発見済のものの紹介だった。
しまった。
新たに発見したものがある豊島区を先に紹介すべきだった。

まっ、どっちが先でも問題ないか。