江戸東京たてもの園シリーズ2
東ゾーンの建物に琺瑯看板があちこちに設置してあったので、テンションが上がってしまった。
発見日 2022年4月14日
E7花市青果店
E10丸二商店
主にこの2棟の銅板葺き看板建築の側面に張られていた。
1.エスビーカレー
これは特に説明はいらないだろう。
2.疲労に強力メタボリン
メタボリンとは高単位ビタミンB1剤のようだ。
3.強力殺虫剤 ハイアース
これも有名な物。
4.親切第一 くすりはホシ 星製薬株式會社特約店
右書きなので戦前ものか?
東京都品川区西五反田に本社を置く、医薬品・化粧品・動物用医薬品の製造販売を行っている会社。
明治39年に星一(ほしはじめ/SF作家星新一の実父)が創業したそうだ。
5.頭痛ノーヂ ムヒ本舗
池田模範堂のルーツは配置売薬メーカーだったので、鎮痛薬や感冒薬も製造していた。
6.リスコショー
リス印はADEKAグループの食品事業「RISU BRAND」に名称を変更したが、引き継がれている。
リス印の商標が先にあってコショーは後から扱い出したのでこのような名称になったようだ。
マツダランプとは、大正から昭和にかけて広く親しまれた(株)東芝の電球の呼称で、現在は「東芝ランプ」として東芝ライテック(株)に引き継がれてる。
この「マツダ」という名前は、ゾロアスター教の主神で善と光明の神、アウラ・マツダに由来するらしい。
8.品質第一 コニシ醤油
千葉県君津市の醤油製造業者のようだ。
9.本場銘茶 丸山園
昭和3年、新宿に創業した丸山園のものか?
10.ギターペイント
ギターペイントは大阪府大阪市旭区に本社を置く、文具・事務用品の製造販売を行う寺西化学工業の水彩えのぐのことらしい。
「ギター」は同社のブランドのことのようだ。
11.かぜ トンプク 三十分
仁愛アース本舗は久保医薬品工業社のことで、富山県滑川町にあった配置薬業者だったようだが、現存していないようだ。
「トンプク」とは、食前や食後ではなく症状が出たときに服用する事で、風邪の時、飲めば30分ですぐに効く、という意味なのだろうか?
すごい即効性のある薬だったようだ。
仁愛アースというのは現在のオロナイン軟膏様な傷に効く軟膏だったそうだ。
12.感冒 ユイツ ムヒ本舗
11と12は別々に撮っているが隣同志に設置されている。
風邪薬つながりなのか?
ムヒ本舗の看板はほかにもあったが、並べなかったのは何か理由があるのだろうか?と誰も気にしないと思われることが気になる自分であった。
カレーと墨という全然関連性がないものが並べて設置されていた。
13コーエキカレーは交易食品(株)という老舗メーカーのものらしい。
14天平墨は大阪玉出町春勝堂製墨所の墨のことだろうか?
他に「日本一早くすれて光りよし」のキャッフレーズが書かれている看板があるらしい。
15.保健と強壮 富谷 肝油球
少し傾いて設置されている。
以前の写真を見るとまっすぐだったのに、移動したのだろうか?
これは戦前のものだと思われる。
肝油球は肝油のカプセルだったようだ。
富谷製薬所というのはもう現存してないようだ。
16.福助製品
奈良市で見つけたものよりかなり劣化している。
鮮やかな物を見たい方は「奈良県奈良市探索記録(2022年4月9日)」へ
17.高級 青星ソース
以前はこれの右隣に水色の「ダイヤ焼酎味醂」の琺瑯看板があったようなのだが、なくなっていた。
1949年(昭和24年)12月:青星ソース株式会社として台東区で創業。
1957年(昭和32年)3月:板橋工場完成を機に、本社・工場を板橋区に移転。
1968年(昭和43年)3月1日:大町ソース株式会社ら2社と合併し、青星大町ソース株式会社に社名を変更。
1969年(昭和44年):ユニオン食品株式会社ら8社と合併し、現社名ユニオンソース株式会社に変更。
2005年(平成17年)4月:オタフクソース株式会社と業務資本提携。
2009年(平成21年)10月:持ち株会社化に伴い「お多福グループ」の子会社となる。
2012年(平成24年):本社を日光工場内に移転。営業部はオタフク東京本部に移転。
2021年(令和3年)3月 - オタフクソース株式会社と合併。
18.たい印 増田胃腸丸
奈良県橿原市にある増田製薬の商品だが、現行商品は新増田胃腸丸という名称になっているようだ。
19.天下一品 キッコーマン醤油
これも説明はいらないだろう。
20.煙草小賣所
住所欄がないバージョンだ。
21.塩小売店
氏名欄に何か書いてあるように見えるが、読めない。
22.鹽
旧字体のものはあまり見かけない。