歩・探・見・感

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ノスタルジック、レトロ、ディープそしてマイナーな世界へようこそ

セブンイレブン北区中十条3丁目店

このタイトルを見て「?」と思っただろう。

このブログで紹介するようなものなのか?

実は、消滅の危機が迫っているユニークな建物にセブンイレブンの店舗がある。

それを見てもらいたいのだ。

 

よかった。

まだ解体されていなかった。

東京都内では珍しい、というかもしかしたら、ここだけかもしれない出桁造り(だしけたづくり)+看板建築のセブンイレブンだ。

 

しかし、解体の危機が迫っている。

都道460号線(旧岩槻街道)は、現在、片側1車線の対面通行であるが、一部を除き独立した歩道がなく幅員も8m - 12m程度である。東京都市計画道路幹線街路補助線街路第83号および東京都市計画道路幹線街路補助街路第73号に指定されていて、完成後の幅員は20m(一部30m)の予定となっている。

工事区間のかなりの建物が解体されている。
このセブンイレブンがある交差点付近は、まだいくつかの店舗などが残っているが、時間の問題であろう。

解体される前に、目に焼き付けておこう。

 

撮影日  2022年6月14日

撮影場所 東京都北区中十条3丁目18-15

 

入店する人は建物のことなんか気にする人はいないだろう。

店内に入っていないが、改装されていて、きっと古い建物の痕跡は何も残っていないのだろう。

 

左側は、道沿いなので、タイル仕様になっている。

 

右横には建物があったので、青いトタン張りのままだ。

 

出桁部分をアップ

 

出桁造りの建物は軒先が暗いので、肉眼では見えるのだが、写真に撮ると暗くてよくわからなくなってしまう。

 

一応、出桁造りについて説明しておこう、と言っても他人の受け売りだが。

江戸・明治・大正時代を経て関東大震災に至るまでの一般的な商家(店舗兼住宅)建築の一つに、軒が大きく前面に張り出した「出桁(だしげた)造り」と呼ばれるものがある。 梁(腕木)を柱の外に突出して、出桁を乗せ、その上に垂木(たるき)を架けて瓦屋根を支えるという力学的な構造が露になった造り。

 

2016年7月頃の調査では台東区には約170軒ほどの出桁造りの建物が現存していたそうだ。6年も経過しているので、今では減少していることだろう。

他に中央区月島や佃でも比較的多く見ることができる。

これらも写真を撮っているのだが、まだ、紹介するに至っていない。

整理ができ次第、紹介したいと思うのだが、いつになるかわからない。

 

上の地図の現在地辺りに「十条富士塚」がある。

ここも道路工事対象で、現在移設工事中だ。

富士塚については別記事でレポートしたいと思う。