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非琺瑯町名看板 東大井6丁目7

状態のいい非琺瑯町名看板を発見したので、紹介しよう。

 

発見日  2022年8月15日

発見場所 東京都品川区東大井6丁目7

広告主は「オテキ動物病院」とやはり動物病院だった。

この非琺瑯町名看板の広告主は何故かわからないが、動物病院が多い。

 

「オテキ動物病院」で検索すると「東京都新宿区四谷本塩町」の住所のものしかヒットしないので、移転したのだろうか?

「オテキ」は漢字で書くと「樗木」なのかな?

珍しい名字だ。

普通は読めないし、おてぎ、おうてき、 おおてき、ちさき、ちしゃきと読む場合もあるので、カタカタで「オテキ」にしたのかな。

 

「樗木(ちよぼく) 」という言葉がある。だが、その意味には、《樗 (おうち) が用途の少ない木であるところから》「役に立たない木」「無用なもの」というネガティブなものしかでてこない。

樗は日本名、ニワウルシ。もとは中国原産の外来種で明治時代に街路樹や蚕をそだてるために輸入されてきた。樗は成長は早くて大きくなるものの、中も繊維が荒くスカスカのため建材としても使えないという。更に若い枝葉をもむと悪臭がある。

こうしたことから、中国では余計者といった意味の「樗(ちょ)」。また「臭椿(しゅうちん)」と呼ばれている。

2018年9月18日NHKで放送された「ネーミングバラエティー 日本人のおなまえっ!」の番組の中で、この番組を担当するスタッフ「樗木(おおてき)」さんの名字が取り上げられたことがある。

中国思想に詳しい平木康平さんという方によると、
中国の思想書荘子」の中に樗の木の話がある。樗の木を見た人が役に立たない木という。それに対して荘子は大きく育つからこそ木陰を作り人に休息を与える存在になると言い返した。物の価値というのは見方をかければ世間一般の価値とは違う価値が見出されるということを説いている。これを荘子は「無用の用」という言葉が生みだした。
「樗木」さんもこの意味に由来するのだろうと結論づけたそうだ。

 

琺瑯町名看板の広告主から、名字の由来の話になってしまったが、いいことにしよう。

 

現在確認できている非琺瑯町名看板は数を数えたことはないが、琺瑯町名看板より少ない。

ネットの目撃情報も琺瑯町名看板と比較するとあまり見かけない。

ニッチ分野ということで、当ブログでは積極的に紹介していこう!