今回は渋谷駅近の飲食店街に現存する奇跡の旧町名「大和田町」を紹介しよう。
発見日 2021年4月12日(再訪日2022年8月22日)
発見場所 東京都渋谷区道玄坂一丁目
肉眼だともう少しはっきり見えたのだが、スマホのカメラだと、このような色のプラスチックプレートに覆われているとぼやけてしまう。
それにしても目の前が渋谷マークシティ、周りが飲食店だらけという繁華街でよく残っていてくれたものだ。
いつまでも残っていてほしいが、固定資産税だけでも大変だろう。
地価を調べてみたところ、近隣の渋谷区道玄坂1-6-3だと550万円/㎡、1,834万7,107 円/坪らしい。
固定資産税も調べてみた。
道玄坂(渋谷区)の土地の固定資産税(平均値)は坪あたり467,052 円/坪(141,283 円/㎡)だそうだ。
何坪あるのかわからないが、すごい金額になりそうだ。
旧大和田小学校跡地に建設され、2010年11月にオープン。地下3階・地上12階からなる同施設には、スポーツやイベント等が行える多目的アリーナや、趣の異なる2つの文化ホール、図書館や保育園など、多くの施設が入っている。
『教師びんびん物語』オープニング映像のラストで、田原俊彦と生徒が踊るシーンは大和田小学校で撮影されたそうだ。
1997年(平成9年) 4月1日に大和田小学校は渋谷小学校、大向小学校との3校の統合により神南小学校に引き継がれた。
案内板
この中にも大和田の名称が使用されている施設がいくつかあった。
こもれび大和田図書館
この日は月曜日だったので休館日だった。
旧大和田小学校校歴展示室
鍵が閉まっていた。
管理室に行けば開けてくれるそうだが、面倒なのでやめた。
窓越しに見ると古い写真などが展示されていた。
ギャラリー大和田
絵画・写真・書・手芸等の作品展示に使用できるらしい。
歴史
1928年(昭和3年)
渋谷町中渋谷(南平台、大和田、大和田下、道玄坂、豊沢)より大和田町が成立。
1970年(昭和45年)
住居表示実施により南平台町、桜丘町、道玄坂1・2が成立し、大和田町は消滅。
地名の由来
道玄坂の地名の由来については諸説あり、その仲でも室町時代に大和田太郎道玄という武士(鎌倉時代の武将・和田義盛の家来の子孫)がこの地で山賊となって恐れられ、いつしか道玄坂と呼ばれるようになったという説が有力である。
大和田町も大和田道玄から採られたとする説が有力だ。