歩・探・見・感

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チェコスロヴァキア大使館?と旧久邇宮邸(聖心女子大学) 正門

撮影日  2023年2月7日

撮影場所 東京都渋谷区広尾一丁目

 

渋谷区立臨川小学校付近に古い住居表示街区案内図がある。

 

その案内図に「チェコスロヴァキア大使館」があった。

いつの時代だ?

歴史を簡単にたどってみた。

1920年
チェコスロバキア共和国(第一共和国)成立。

1938年
チェコスロバキア共和国(第二共和国)成立。

1939年
スロバキア共和国第一共和国)とカルパト・ウクライナ共和国が独立して第二共和国は解体。

1940年
チェコスロバキア共和国亡命政府が成立。

1945年
スロバキア第一共和国政府消滅。
チェコスロバキア共和国(第三共和国)が復活。

1960年
国名をチェコスロバキア社会主義共和国に改称。

1990年
スロバキア社会主義共和国が3月に「スロバキア共和国」に、次いでチェコ社会主義共和国が「チェコ共和国」にそれぞれ改称。
国名をチェコおよびスロバキア連邦共和国に改称。

1993年
チェコ共和国スロバキア共和国に分離。

 

複雑すぎて何だかよくわからないが、1993年に別々の国になったということね。

 

この案内図には白いシールで訂正しているところがあり、これも訂正した方がいいと思うが、このような過去のものが残っているを探すマニアの一人としては、そのままにしてほしい。

 

スロヴァキア共和国の大使館はどこにあるのかなと調べてみたところ、東京都港区元麻布2-11-33にあった。

 

新しく設置されている他の住居表示街区案内図は、当然のことだがチェコ共和国大使館になっていた。

 

チェコ共和国大使館

右の写真はチェコの国章

国を構成している3つの歴史的な地域を表現している。

①2つの尾のライオンの紋章はボヘミアの紋章であり、国章の左上と右下に位置している。
②ワシの紋章はモラヴィアの紋章であり、国章の右上に位置している。
③clover stalk(kleestängel)という飾りを胸につけたワシの紋章はシレジアの紋章であり、国章の左下に位置している。

 

敷地内に何かの木が植えられているが、冬なので、枯れ木にしか見えない。

 

フユボダイジューチェコの国樹(スラヴ国家の象徴)

このフユボダイジュは、チェコスロヴァキア共和国建国から100周年を迎えた2018年6月6日に、チェコ共和国外務副大臣のマルチン・トラバ氏と、駐日 チェコ共和国大使のトマーシュ・ドゥプ氏によって植樹されました。 植樹式が行われた日は、1848年6月2日から6日にかけてプラハのジョフィーンにて開催されたスラヴ民族会議の記念日に当たります。このスラヴ民族会議に際して、フユボダイジュがチェコ民族を含む全スラブ民族の樹として公式に見なされるようになり、チェコ共和国の国樹となりました。

フユボダイジュは30mの高さまで成長し、花が咲くと人を酔わせるような香りを放ちます。 木質は軟らかで軽く、容易に加工できるため、非常に便利な樹です。楽器や家具を制作する際の木曜りに用いられたり、薬用炭も作られます。

フユボダイジュは蜜源植物に属します。まだ実が成っていなければ、満開になる前に花を摘みます。フユボダイジュで作るハーブティーには、痙攣を抑え効果や発汗作用の他、血圧や消化器官を鎮静・低下させる効能があります。呼吸器系の病気を患った時や、風邪を引いたり咳が出る時にも飲まれ、痰の分泌を抑制します。その他に、腎臓や膀胱の不調、胆嚢の不全の際にも飲まれます。身体の粘膜のはたらきを整えます。フユボダイジュの花の煎じ汁には、神経の緊張や不安を和らげたり、コレステロールの低下、血管の強化の効果もあります。

かつてフユボダイジュの皮は靴や縄に加工されていました。 現在では、編みや装飾道具の制作に用いられる木材としても定着しています。

どうぞ、フユボダイジュの花を摘んでハーブティーをお楽しみください。

 

いつ花が咲くのが分からないが、咲いた頃に訪問しようと再訪を誓ったのだった。

 

 

次に紹介するのはチェコ共和国大使館の近くにあるものだ。

門は道路から離れた所にあり、警備員の姿が見え、女子大ということで近寄りがたい。

 

聖心女子大の正門

久邇宮邸の正門だったものだ。

桟瓦葺の薬医門で左右に袖塀を延ばしている。
1918年(大正7年)竣工。
聖心女子大学の正門として現在も利用されている。
2017年11月28日、重要文化財に指定された。

所在地    東京都渋谷区広尾四丁目1番地4

 

重要文化財久邇宮邸 (聖心女子大学パレス)一般公開

開催日時:2023年3月16日(木)、3月17日(金)、3月20日(月)、3月22日(水)、3月23日(木)

予約多数のため、受付終了だった。

気が付くのが遅かった。