歩・探・見・感

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「-関東大震災から100年-同潤會アパートと澁谷」展 PartⅠ

渋谷の白根記念渋谷区郷土博物館で同潤会の青山アパートと代官山アパートの資料などを展示する「同潤會アパートと澁谷」展が2023年1月21日から2023年3月26日まで開催されている。(投稿日が最終日の3月26日になってしまった・・・。)

 

白根記念渋谷区郷土博物館ホームページより

 同潤会アパートは、関東大震災復興のために設立された㈶同潤会により建てられた、日本最古のRC 造の公共共同住宅です。渋谷区では、当時最先端の住まいとして青山と代官山に建設されました。このアパートは、質の高い共同体を形成するための工夫や高いデザイン性など、長らく日本の集合住宅の頂点とされてきました。
 今回の展示では、震災復興とともに生まれ、渋谷の重要なレジェンドでもあった青山・代官山両アパートの建築部品など、初公開となる多数の資料を通じ、その魅力に迫ります。

 

訪問日 2023年3月7日、25日

 

入館料は一般100円だが、60歳以上は無料とのことで、証明できるものは持参していなかったが、たぶん顔を見てわかったのだろう。生年月日は、と聞かれたので答えたところ、無料で入ることができた。(これは2023年3月7日に訪問した時のこと、3月25日に訪問した時は免許証を持参した。)
こういうところばかりだと嬉しいのだが、今まで入館したことのある有料の公共施設で60歳以上ならば無料で入れるというのはここだけだ。

 

入口ロビーでは渋谷のシンボル、ハチ公の像が出迎えてくれる。バックの写真はハチ公が通っていた当時の渋谷駅。

 

この左側が入口となっている。

 

写真が全く撮れない施設もある中、このように制限がありながらでも撮らせてくれるところがあると嬉しい。

 

ということで撮影可能場所を撮らせてもらった。

 

青山アパート階段親柱

階段の色は白かったのか?
と思う人はいないと思うが、そぐわなかった。
親柱がメインとはいえ、リアリティを出してほしかったなぁ。

 

階段手摺

 

渋谷の同潤会アパートのデザイン・設備

同潤会アパートは、下町地域にはスラム 化の改善などのために建設されたが、山の手地域の渋谷には、高学歴・高収入のサラ リーマン層に近代的で最先端の住宅を供 給することを目的に建設された。
青山アパートにおいては、その立地から他の同潤会アパートに比べデザイン性が高く、 代官山アパートにおいては、多様な住宅タイプがあるなど、「アパート」から連想される画一的な住宅ではなかった。号館ごとの階段柱なども複数のデザインが存在し、建物はもちろん扉や照明などのデ ザインも多様な種類が見られた。
さらに同潤会アパートは、日本最初期の鉄筋コンクリート造の公共共同住宅であり、気密性の高いRC 造における換気の配慮から換気口が設けられ、サッシには小窓が設けられた。さらに臭気が室内にこもるのを避けるためダストシュートが設けられたり、トイレは汽車便といわれる大小便器兼用の水洗便器が採用された。床に敷かれたコルクは湿気に強く、湿気がこもりカビなどの発生を防ぐ効果も考慮されていた。また、狭い住宅を有効に活用するため、作り付けの棚や帽子掛けなどを設けると共に、下足箱や傘立て、洗面台には化粧ボ ックスを設置するなどの配慮がなされた。

 

 

代官山アパート扉 食堂入口扉

 

代官山アパート扉 食堂内階段扉 2階建て玄関扉

代官山アパート扉 食堂内階段扉のドアノブ

代官山アパート扉 2階建て玄関扉の郵便受け

 

青山アパート扉 3階建て玄関扉 3階建て玄関扉

ドアノブ

右側と左側のドアノブはの位置が異なっているが、2種類あったということかな。
右側のドアノブのネジにプラスが使用されているのが気になる。

 

青山アパート扉 3階建て玄関扉の郵便受け(郵便新聞差入口)

右書きがいいね。

探索しているとたまに右書きのものを見かけることがあり、それだけで萌えてしまう。