歩・探・見・感

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ノスタルジック、レトロ、ディープそしてマイナーな世界へようこそ

枕橋と源森橋とゆらぎツリーからのスカイツリー

元々立ち寄る予定がなかった隅田公園を後にして、次の目的地に向かう途中、スカイツリーが映えて撮れそうな橋があった。

 

初回訪問後、記事を書くために調べていると見落としがいくつかあり、隅田公園の桜も時期によって見れる種類が変わるため、何回か再訪問することになってしまった。

まだ開花前の桜もあるため、もしかしたら、それを見にまた再訪問するかもしれない。

 

訪問日  2023年2月27日、3月20、24日、4月1日 

訪問場所 東京都墨田区向島

 

 

枕橋

すみだリバーウォークから撮る

 

親柱

隅田川に注ぐ北十間川(もと源森川)に架かる橋。

枕橋の街灯は色を塗り替えられたようだ。
以前の方がよかったような。

 

隅田川八景 枕はし夜雨」のレリーフ

二代目広重画とある。

 

反対側にあるレリーフ

明治31年頃の枕橋。
山本松谷:新選東京名所図会より橋の部分だけ抜き出したようだ。

上部には高級料亭「八百松」の一部が見える。
枕橋の下をくぐり、北十間川から隅田川に物資が続々と運ばれている様子も描かれている。

 

枕橋の由来碑

 寛文二年(一六六二年)、関東郡代であった伊奈半十郎により、中之郷(現在の吾妻橋)から向島に通じる源森川に源森橋が架けられた。
またその北側にあった水戸屋敷内に大川(隅田川)から引き入れた小さな堀があり、これに架かる小橋を新小梅橋と呼んでいた。この二つの橋は並んで架けられていたため、いつの頃からか枕橋と総称されるようになった。
 その後、堀は埋められ新小梅橋もいつしか消滅した。明治八年、残った源森橋は正式に枕橋と呼ばれることとなった。
 現在の枕橋は昭和三年に架け替えられたものである。昭和六十三年、本橋は東京都著名橋に指定された。
  平成四年三月

 

鬼平情景 枕橋 さなだや

当時は堀留となっていた源森川に架かる橋で、作品の中では源森橋、源兵衛橋と名を変えて出てきます。その北隣の水戸家下屋敷に引き込まれた水路に架かる小梅橋と対になると夫婦が机を並べた様子に似ていることから、枕橋と呼ばれていました。
鬼平犯科帳では、その北詰にある蕎麦屋〔さなだや〕がいっしょに数多く登場します。「光の眼」ではその店で、平蔵独特の動ばたらきからあやしい奴に出くわし、追跡する場面があります。実はこの男、大益・蛇の平十郎で、源兵衛橋の下に潜り込んで、まんまと逃げ失せてしまいます。鬼平犯科帳の新外編とされる「にっぼん怪盗伝」収録の「正月四日の客」は、〔さなだや〕が舞台になり、字主の庄兵衛と客の亀の小五郎とのむだ口のない遣り取りが実にいい味を出しています。

 

明治期の枕橋周辺図

今は無き旧町名が記載されていた。

 

東武線の小梅橋梁

 

 

枕橋からの特急スペーシアと東京ミズマチ、東京スカイツリーの眺め

調べてみるとここはやはり撮影ポイントのひとつだった。

夜だったら、ライトアップされてよかったのだろう。

右岸は工事中だったが、こちら側も遊歩道になるのかな。

 

白い花はコブシ?ハクモクレン

 

左上に月が見える。

 

 

源森橋

源森橋から枕橋方面を見る

 

東武線の源森橋梁

 

源森橋からスカイツリーを撮る

枕橋を撮った日は晴れていたのだが、この日はあいにくの曇り空

 

源森橋のたもとに咲いている桜とスカイツリー

 

源森橋の由来碑

源森橋の名前の由来は、現在の枕橋(本橋から約二百メートル隅田川寄りの橋)、古くは源森橋と呼ばれていたものが、明治初期に枕橋に正式決定されたことから、本橋を源森橋と呼ぶようになったものである。
 その昔、現在の枕橋(旧源森橋)が関東郡代であった伊奈半十郎により、中之郷瓦町(現在の吾妻橋地区)から新小梅町(現在の向島地区)に通ずる源森側(現在の北十間川)に架けられた。また枕橋(旧源森橋)北側にあった水戸屋敷内に大川(隅田川)から引き入れた小さな堀があり、これに架かる小橋を新小梅橋と呼んでいた。この二つの橋(旧源森橋、新小梅橋)は並んで架けられていたため、いつの頃からか枕橋と総称されるようになった。
 その後、水戸屋敷内への堀は埋められ新小梅橋もいつしか消滅し、残った旧源森橋は明治初期に正式に枕橋と呼ばれることになり、旧源森橋の東にあった本橋を源森橋と公称した。
 現在の源森橋は、昭和三年に架設した鋼橋(上路式アーチ橋)が約八十年経過し、老朽化したため、平成十九年三月に鋼橋(鋼床版鈑桁)に架け替えられたものである。
  平成十九年三月

 

源森川水門

 

東京復興記念館関東大震災で焼け落ちた源森橋のプレートが展示されていた。

 

ゆらぎツリー

スカイツリーとのコラボ

 

ゆらぎツリーと桜

この作品は、そよ風が起こした漣(さざなみ)が、鏡面のように澄み切った水面に波紋を投げかけた時に、そこに映り込んですこしゆらぎ始めた東京スカイツリーをイメージソースとし制作したものです。逆立ちしたようにも見える姿はユーモラスでもあります。また、この先の枕橋からは、北十間川に映りこむ実際の逆さツリーを見ることもできます。このゆらぎツリーが、この場に定着し、皆さんに愛されることを願っています。

「GENDAI TAITO SUMIDA Sightseeing Art Project」
GTS観光アートプロジェクトは、平成22年度より平成24年度までの3年間の計画で行われた、東京藝術大学(G)、台東区(T)、墨田区(S)による三者共催の地域連携プロジェクトです。

浅草と東京スカイツリーを結ぶ隅田川両岸地域は、江戸時代から桜の名所であり、浅草寺を始めとした由緒ある名所・旧跡が数多く点在するエリアです。GTS観光アートプロジェクトは、東京スカイツリーの建設にあわせて浅草と東京スカイツリーをアートで結ぶため東京スカイツリーのビューポイントに環境アート作品を12作品設置しました。地域の観光とあわせてアート巡りの旅をお楽しみください。

AからLまでということは、12あるということか。
そのうち作品巡りをすることにしよう。