日高市を訪問しようと思った目的のひとつは「高麗郷古民家」を見学することだった。
でも、いつものことであるが、事前によく調べていなかったので、どこにあるのか、わからなく、探して回っていた。
見つからない。
もうそろそろ帰らないといけない時間だ。
又来るしかないかなと思いながら、高麗川駅へ向かう。
それは、帰る途中にあった。
ラッキー!
訪問日 2023年6月29日、7月6日
訪問場所 埼玉県日高市大字高麗本郷245番地
母屋
裏側
建築されたのは江戸時代末から明治時代前半といわれている。平面形式は六つ間取り(むつまどり)で、各部屋の規模が大きいことが特筆される。
天井高が3メートル60センチもある母屋の応接間。奥の壁はホタル壁と言って、斑点状に光るそうだ。
御簾も手が込んだものだ。
納屋
軒のせがい造、下見板張りの腰壁、上部の漆喰壁(しっくいかべ)に設けられた横連子窓(よこれんじまど)の意匠は長屋門に見られるものと同一。
寄棟の屋根の軒には軒反(のきぞり)が見られ、単なる納屋の造りとは一線を画する建物。
南土蔵
横の柱に古い新聞紙?が貼られていた。
規模が比較的大きく、妻面(うまめん)に出入り口と庇(ひさし)を設ける堂々とした容姿となっている。
北土蔵
井戸
客殿
建築されたのは、明治39年といわれている。1階中央に設けられた式台(しきだい)付近には向唐破風(むこうからはふ)の屋根や彫り物が配してあり、格式の高い構えを醸し出している。
古民家客殿の破風板
この破風の下で手を叩くと、鳴き龍が聞こえる。
係の人が叩いてくれた。
破風板に、龍、鶴、鰐の模様が浮き出ているのが確認できる。これらの模様は彫りつけたものではなく、そのような模様をもつ板を破風板材としてあらかじめ選び取ったものだそうだ。
中央 鶴
右 鰐
左 龍
太陽の光と飛行機雲が交差している。
7月6日に訪問すると、七夕飾りが飾られていた。