歩・探・見・感

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ノスタルジック、レトロ、ディープそしてマイナーな世界へようこそ

京成津田沼駅付近から「御大典記念道碑」を辿る。

2024年9月3日、京成津田沼駅の南口側の探索を済ませ、特に目的のものがあったわけではないが、北口方面へ行ってみようと思った。

京成津田沼駅北口周辺の地図

今回の紹介するものは、この地図の一番下にある道沿いにあるものだ。

京成津田沼駅の踏切を渡ると踏切脇に「御大典記念道」と刻まれた石碑が建っていた。

正面



右側面

昭和四年二月

右側面下部

三代川甚右○と刻まれているように見えるが、全部は読めない。

そういえば市内のあちこちで「三代川」の表札を見かけたような気がする。

左側面

悪い癖だ。

刻まれている文字を書き起こしてみよう。

昭和三年十一月十日御即位大礼行〇津田沼町民為記念之新設
工費四千六百八十二円〇担於町其半寄附於久久田区其十分二
其十分三昭和三年十月〇七日起工同年十一月廿六日竣工道〇
百八十六間砂利〇久久田有志寄附於是互両区交通便利吉〇〇

〇は読めないところ、書いてあるところも正しいかどうかは自信がない。

裏面



家に帰ってからこれについて調べていたところ、別な場所にこれとは違う「御大典記念道碑」があることを知る。

行かなければ。

2024年9月7日、JR津田沼駅を降りて、「まろにえ通り」を歩いていく。

まろにえ橋の高架下に降りていく。

高架下にもうひとつの「御大典記念道」記念碑があった。

こちらには説明板がある。

元々ここにあった感じがしない。

風雨を避けるため、ここに移動したような感じだ。

正面

先にあったものと石の材質が異なっていて、劣化が激しい。

正面の文字は「御大典記念道路」と読める。

右側面

何か文字が刻まれているように見えるが全く読めない。

左側面


「昭和三年十一月十日」と刻まれているように見える。

説明板

昭和三年十一月十日、昭和天皇は、京都御所において即位式の大礼を挙行し、その地位を内外に宣言した。
これを記念して、京成津田沼駅踏切際から京成軌道に沿って谷津に向う道路を造成した。
工事費四六八二円のなかばを町が負担し、残りは地元有志の寄付金によってまかなわれ、約二ヶ月で竣工している。 これらを記念して、碑を建立したものである。

線路沿いの道を東に向かって歩いていく。

途中アップダウンあり。

新京成の踏切。


渡った所から振り返ってみたところ。

この後ろの道を進んだ所に最初に紹介した「御大典記念道碑」がある。

最初から知っていれば同日に回るコースに入れるのだが、そう自分の思い通りにはならないのが、街探索だ。

それも街探索に楽しみのひとつである。