歩・探・見・感

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ノスタルジック、レトロ、ディープそしてマイナーな世界へようこそ

高崎線内に唯一残る「新町駅」のランプ小屋と岡崎醤油株式会社

2024年9月9日、気になるものが車窓から見えていたものを確認するためと旧多野郡新町の痕跡を探すため、新町駅で降りる。

駅名標

右の足下に海抜六四.六一Mと書かれていた。

境界石?


通信用アースの標柱



基準標



上りホーム脇にある危険物貯蔵庫

レンガはイギリス積み

危険物貯蔵庫と書かれているが、ランプ小屋というらしく、鉄道の客車及び駅務や保線用の照明用ランプ、燃料等を収納していた倉庫のこと。

剥がれかけているが、倉庫使用:危険物貯蔵厳禁!の小さな紙が貼られているので、危険物は入っていないと思われる。

建物財産標に明治43年と書かれていた。


明治43年は1910年なので、現在114歳!

現存する国鉄最古の建物と言われているのがJR西日本稲荷駅ランプ小屋。建造は明治12年(1879年)。
しかし、最古というのは異論があるよう。気になる方は調べてみよう。

右側面

窓はふさがれていた。

屋根はアーチ状になっている。

窓上の迫石は長手と小口が交互に配置されている。

笹田昌宏著の「ランプ小屋の魔力」という書籍があり、66ページにこれが載っているらしい。 

改札を出てから撮るのを忘れたことに気が付いたのは、家に帰ってからだった。

駅舎に飾れていたペットボトルキャップアート

汽車のように見えるが、はて?

歩道橋を渡って南口へ。

車窓から見ていたキニナル建物を見に行く。

岡崎醤油株式会社

木造モルタル壁の工場事務所

軒下には○の装飾が並べられおり、その下に縦筋の装飾、オシャレ。

右側面

左側面

このコンクリート製の柵もレトロ感がある。

歴史

創業者は蒲生郡内池村(現滋賀県日野町)の岡崎傳左衛門。

宝永元年(1704)
上州新田郡本町村(藪塚本町)に、「近江屋」という名前で酒造業を始める。

宝暦元年(1751)
醤油・味噌の醸造も始める。

文化十四年(1817)
岡上町(現藤岡市)の近江商人小沢武右衛門から店と蔵を譲り受け、「近江屋孫九郎」という店を開く。

大正三年(1914)
「近江屋」を「岡崎商店」と改称。

大正十二年(1923)
新町に新工場を建設して藤岡から移転し、藪塚にあった本店も新町に移す。

文化財になっていないのがフ・シ・ギ。