2024年9月30日、探索中に発見したもの。
最初は西側(右側)にある遺構に気が付き、北側(左側)に行くと別な遺構があるのに気が付いた。
横浜市認定歴史的建造物になっていないこのような遺構がいくつも残されているのが、横浜市の奥深いところ。
発見場所 神奈川県横浜市中区山下町70-13
この建物はパークホームズ横濱山下公園で、築年月は2014年1月。
二階までは、かつてあった建物を意識してのことだろう、煉瓦風になっている。
結構このようなかつての建物をオマージュして建てられているビルを見かける。
現代風の建物が多い中、このような配慮はうれしいものだ。
北側にある遺構 上の写真だと左奥辺り
現在の山下町一帯は、かつては多くの外国商館が建ちならぶ外国人居留地でした。 旧山下居地71番地にあたるこの場所には、汽船会社や保険会社の代理店業務を手がけるイギリス系貿易商社のストラチャン商会(Strachan & Co.)の建物が建っていました。明治22(1889)年頃ここの場所に移転してきた同商会は、明治24(1891)年8月、イギリス人建築家、ジョン・ダイアック(John Diack)の設計、 清水組(現・清水建設株式会社)の施工で、煉瓦造の新社屋を完成させています。2階建ての社屋は本町通りに面して建っており、裏手にあたるこの場所には同商会の煉瓦造倉庫が建っていました。
大正12(1923)年の関東大震災によって、山下町一帯の建物はほとんどが倒壊・ 焼失しましたが、現在でも、地中から当時の建物基礎などが発見されることがあります。 展示されている煉瓦は、この建物の建設工事中に発見されたもので、震災前のストラチャン商会倉庫の基礎の一部と考えられます。
平成26年3月
三井不動産レジデンシャル株式会社
監修:横浜都市発展記念館
西側にある遺構
こちら側のはあまり知られていないようだ。
展示されている煉瓦は、この建物の建設工事中に出土したもので、この場所に建ってたストラチャン商会(Strachan & Co)の建物の一部と判断されます。 出土した煉瓦の多くは、木の型枠を用いて手抜き成形されたもので、 一部の煉瓦には表面に刻印をもつものがありました。これらの刻印は煉瓦の製造所を表したものと考えられ、桜の刻印(単弁と複弁の2種類)と、○にカタカナの 「カ」が捺された刻印が確認されました。桜の刻印は、東京の小菅集治監 (しゅうじかん:刑務所のこと、現在の東京拘置所)で製造されたことを示すとされていますが、○に「カ」の刻印については、現時点では製造所が判明していません。どちらの刻印も、山下町や山手町など外国人居留地で 出土した煉瓦から多く確認されています。
平成26年3月
三井不動産レジデンシャル株式会社
監修:横浜都市発展記念館
クリスマスローズかな、葉っぱの陰に4つの煉瓦が展示されていた。
それぞれ刻印を確認することが出来る。
これだけ別な日(2024年10月1日)に近くを通った時、気が付く。
上の4つと離れた場所に置いてあったので、最初気が付かなかった。
桜の刻印なので小菅集治監で製造されたものだろう。
説明板は10年前に設置されたものなので、両方とも浮き上がってしまっているね。
ちょっときもく見えてしまう。