歩・探・見・感

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ノスタルジック、レトロ、ディープそしてマイナーな世界へようこそ

まちだのデゴイチ D51 862号&日本最初の車いす専用バス「やまゆり1号」

2024年10月28日、探索を終え、町田駅へ急いで歩いているとこんなものを見つけてしまった。

どうにも止まらないではなく、止まってしまった。

暗くなる前に撮っておかなければならない。

所在地 東京都町田市中町2丁目13-14 子ども発達センター隣接地

D51 862号

かまぼこ型ドームの全景

町田市では、時代の波に消えていく蒸気機関車を市民の皆さんの思い出として、また、子どもたちの生きた教材として保存しています。つぎのことを守って、いつまでも大切にしていきましょう。

1.見学時間は、午前9時∼午後5時です。
2. 機関車には、決められたところ以外に登らないでください。
3. らくがきをしないでください。
4. こわしたり、よごしたりしないでください。

親子が運転席に乗っていたので、外観だけで我慢する。

正面

ナンバープレートはレプリカ。本物のプレートは毎年10月に行われるD51祭りのときのみ取り付けられる。

右側面

左側面

後面

 この「D51型蒸気機関車」は、国鉄(現JR) 東海道線「浜松-米原」関西線「稲沢-亀山」中央西線「名古屋―塩尻」の各線で、旅客・貨物列車の牽引車として活躍しました。引退した後、市民の熱意と国鉄関係者のご理解により、町田市に貸与され、昭和47年5月5日から、ここに展示されています。「まちだのデゴイチ」として、いつまでもかわいがってください。

<製造年月日> 昭和18年11月18日

<廃車年月日> 昭和46年8月19日

<製造工場>  国鉄(現JR)浜松工場

<総走行距離> 1,795,572.4km ⇒ 月へ2.5往復の計算

D51型 蒸気機関車について

この機関車は市民の熱意と国鉄関係者のご理解により国鉄から貸与されたものです、昭和47年2月25日、住みなれた国鉄木曽福島機関区を後にし、国鉄大宮工場で解体され、30トン積トレーラー3台、10トン積トラック2台に分けて、4月15日町田に運ばれてきました。
D51型蒸気機関車は過熱テンダ機関車といい、ごらんのように機関車のすぐうしろに石炭と水を積む、テンダ(炭水車)を引いております、したがって石炭と水を多く積むことが出来るので長い距離を運転するのにむいています。この機関車は貨物列車を引っぱる目的でつくられたので引っぱる力(引張力)を大きくするための直径の小さい動輪をたくさんつけています。
機関車は重くても動輪にかかる重さを軽くするようにしてあり最大1280馬力の力を出すことが出来ます。
この機関車は最も多く製作され通称「デゴイチ」の名で親しまれています。

過熱蒸気機関車D51型の動く仕組図

1.逆転器 2.加減弁 3.加減弁引棒 4.蒸気溜 5.乾燥室 6.過熱室 7.過熱管 8.主蒸気管 9.気室 10.蒸気通路 11.気筒 12.排気管 13.吐出管
14.煙突 15.大煙管 16.小煙管 17.ピストン棒 18.合弁てこ 
19.滑頭 20.心向棒 21.加減リンク 22.主連棒 23.偏心棒 
24.返りクランク 25.連結桿 26.火室 27.れんがアーチ 28.炭水車
29.炭庫 30.水槽

弁装置

1.主蒸気管 2.気室 3.気室弁体 4.弁心棒 5.蒸気通路 6.気筒 7. ピストン
8.ピストン棒 9.排気口 10.排気管 11.吐出管 12.合併てこ 13.心向棒
14.加減リンク 15.滑頭 16.主連棒 17.返りクランク 18.偏心棒
19.逆転腕 20.逆転棒

862号車はD51の中でも第二次世界大戦中に作られた機体。当時は戦争のために鉄は貴重なものになっていたため、これまでのD51と比べ、形状を変化させるなどの鉄を節約して作られた。当時の作りがそのまま現存している機体は非常に少ない。

駅名標

周りのシールに書かれている内容を確認してみよう。

横浜線開業明治41年9月23日(1908)→国借入明治43年4月1日(1910)→国有化大正6年10月1日(1917)
町田駅開業明治41年9月23日(1908)→複線化工事で小田急線方へ駅移転改称町田駅昭和55年4月1日(1980)
小田急線・新原町田駅町田駅・改称昭和51年4月11日(1976) 

古淵駅開業昭和63年3月13日(1988)

成瀬駅開業昭和54年4月1日(1979)

成瀬←町田→古淵

淵野辺駅開業明治41年9月23日(1908)

電車標準時刻



のりばのご案内

琺瑯製の行き先案内

出発信号機(腕木式)

八高線昭和30年(1955)まで使用

第52回デゴイチ祭り

もうとっくに終わっているが、まだ案内が貼られていた。

鉄道の日・展示資料のシールが貼られているものがあったが、常設展示でないものが見れてよかった。

日本最初の車いす専用バス「やまゆり1号」

このやまゆり1号車は、全国で初めて車いすのままで乗車できる「リフト付バス」として、町田市といすゞ自動車株式会社が共同で研究、開発し、1972年(昭和47年)2月16日運行を開始しました。
今まで、まちに出ることができなかった、車いす利用の方々が、安心して病院、デパート、公園、集会などに出かけることができるようになりました。 その後、町田市が投じた一台が今では日本全国に広がりました。
やまゆり1号は、1980年その役割を終えましたが、「リフト付バス」のーツとして、その業績を後世に伝えるため、ここに保存します。

町田市