以前発見していたものだが、2025年3月11日約4年ぶりに再会してきたので、紹介することにしよう。
発見日 2021年5月1日
発見場所 東京都文京区本郷三丁目

以前はシールが貼られ、隠されていたようだ。それが取れて、旧町名が見れるようになった。
どこにあったか覚えていないが、まだいくつかシールが貼られているのがある。自然にはがれるのを待つしかないが、待っている間に建物ごと無くなってしまったケースもあり、待つ身はつらい。
旧町名案内

もと、本郷村の内であった。
元和2年(1616)、徳川家康の死去により駿府から引上げた御中間、御駕籠方が大縄拝領(広い土地を一括してもらう)、その後元禄9年(1696)町屋を開いた。
町名は、霊験が評判の伊勢神宮の御師春木太美が、ここに数年住んでいた跡なので、その名をとり本郷春木町とした。御師は祈とうをつかさどる神職である。
明治44年、本郷をとり春木町とした。
明治6年本郷の地主奥田氏が奥田座を開いた。同9年に町名をとり春木座と改めた。九代日団十郎と五代目菊五郎とが出演して活況。同35年に本郷座と改めた。新派の川上音二郎一派が出演し、新派の全盛期を迎えた。
春木会

春木町会ではなかった。
春木町公園

所在地 東京都文京区本郷3丁目43
設置 昭和43年6月13日
総面積 666㎡
上の旧町名案内に書かれていた「本郷座」について

所在地 文京区本郷3-14-6
本郷座は明治6年(1873)に本郷在住の奥田氏が「奥田座」を開設したことに始まる。その2年後に地名が春木町に変わったため「春木座」に改められた。明治10年(1877)には市川団十郎ほか歌舞伎の名優の出演もあって脚光を浴びた。
その後、火災に見舞われたが再建され、明治35年(1902)には、「本郷座」と改称された。新派の川上音二郎一座が「ハムレット」を上演して盛況を極めたりして、新派全盛時代を築いたのも、本郷座の時である。大正12年(1923)の関東大震災で焼失したが、翌大正13年(1924)バラック建てで再興された。
昭和2年(1927)に新装となり、昭和5年(1930)歌舞伎上演を最後に、常設映画館に転向した。
この度の戦災で本郷座は、跡かたもなく焼失し、昔日の面影を伝えるものは残っていないが、明治・大正期における演劇文化の拠点の地として貴重な史跡である。
文京区教育委員会 平成9年3月