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「市電灯 NO」の文字がある東京市電氣局のものと思われる角蓋

東京市電氣局のマンホール蓋は下記の記事で紹介したことがある。

citywalk2020.hatenablog.com

東京市電氣局のものは「市電燈」の文字があるものだけと思っていたが、「市電灯」の文字があるものを発見した。

発見日 2024年3月16日(再訪日2025年3月15日)

東京都千代田区神田美倉町

「市電燈」のものより新しいものと思われるが、自分で調べた限り「市電灯」と書かれたのものはこれしかないようだ。

さあ、ここで気になるのは"燈"と"灯"の字だ。

「燈」と「灯」はもともと成り立ちも意味も違うそう。

灯の右側の「丁」はクギを描いた象形文字で、ぶつかることをあらわし、灯は固定された照明とのことらしい。

これに対して燈の右側の「登」は高くのぼることなので、高い所から照らす明かりとのことらしい。

"燈"から"灯"になった経緯を調べてみた。

「燈」は当用漢字字体表に掲げられた字体だが、1954年に国語審議会の漢字部会が作成した「当用漢字補正資料」で「灯」への字体変更が示され、新聞では補正資料に従い「灯」を使うことにしていた。しかし、当用漢字の正式な字体である「燈」もなお必要と判断され、その後、1981年の常用漢字表で正式に「灯」が標準の字体となった。

なので、戦後のこととなる。

東京都のホームページに下記の資料があった。

その資料の中に、


 庶務課
 経理
 会計課
 運輸課
 自動車課
 電灯課
 電力課
 工務課
 車輌課
 工場
 高速鉄道調査課(T15.12.18)

と書かれていた。

"気"が旧字体の"氣"になっていないし、"電燈課"のはずだが、"電灯課"と書かれている。

当時、"電灯"は"電燈"と書いていたらしいので、なぜ、"電燈"ではなく"電灯"になっているのかは、結局のところ、調べてみたが、分からなかった。

いつも参考にさせて頂いている下記のデータベースには載っていないので、違うのかもしれない。

東京市電氣局 - 路上文化遺産データベース