狭山市を探索していると曲がり角にお地蔵さんが3体いた。
後ろの看板の「ここを入る」の文字の上には、
歴史の道 鎌倉街道
武蔵野観音霊場
福聚山 徳林寺
第17番札所
と書かれている。(写真は撮らなかった。)
この角を曲がると鎌倉街道らしい。
曲がってみよう。
井戸があった。
ここに矢吹ジョー?とリンゴをかじっている・・・、誰だっけ?
確かこのような顔をした人もいたような気がする。
そうだ!
マンモス西ではないか。
と1人で盛り上がってしまった。
この井戸がある近くに掲示板があり、
蛙
日本のカエル展示
(本堂の階段下)
と
トンネル工事
貫通石展示
徳林寺境内
の貼り紙が目に留まった。(これも写真がない)
蛙と貫通石がお寺に?
なぜ?
ということで徳林寺に立ち寄ってみることにした。
訪問日 2022年11月28日
徳林寺
狭山市ホームページより
創立年代は、はっきりしませんが、入間市金子・瑞泉院末といわれ、開山は瑞泉院三世一樹存松和尚で、開基は小沢主税であると伝えられています。開山一樹存松は天文2年(1533年)に入寂しており、永正乃至享禄(1504年~1532年)頃の創立と考えられます。
当寺の旧地については、旧登記所(入間川2丁目19番地)北方の低地であるとの伝えがあり、新田義貞、足利基氏らの滞陣の跡であるとの伝承もあります。また、武蔵野33観音霊場の第17番札所でもあります。
寺宝の絹本着色釈迦涅槃図・絹本着色釈迦八相図は、市指定文化財です。
カエルは探したが見つからず。
ネットで調べてみたところ「日本各地から集めたというカエルの置物がたくさん飾られていた。」という記事を見つけたので、本物のカエルではなく置物だったようである。
境内に入ると大量の貫通石が飾られていた。
ここで貫通石というものの存在を初めて知った。
やはりマニアの方はすごい。
これだけ集めるのは大変だっただろう。
それをまた展示するためにお寺もよくこんな立派な施設を作ったものだ。
これを見るまでは、徳林寺のどこかでトンネル工事をして、その工事で削り取られた大きな円筒形の石が展示されているのかと思っていたのだが、全然違っていた。
上の大量ある展示物の内、関東地方にあるものを一部だけ撮った。
「あさまやま」トンネルと読むと思っていたが、「せんげんやま」トンネルと読むそうだ。
「浅間山」は「あさまやま」と読むのになぜだろう?
調べたが分からず。
「上信越自動車道入山工事」と書いてあって「入山トンネル」も書いてある。
東京方面から行くと「浅間山トンネル」の次に「入山トンネル」がある。
「浅間山トンネル」とあるがこれはどちらのトンネルから出たものなんだろう?
「浅間山トンネル」から連続してトンネルが9本あり、「1/9」のようにトンネル本数が分数標示されているそうだ。
1/9 浅間山トンネル 680m
2/9 入山トンネル 480m
3/9 稲村山トンネル 110m
4/9 北野牧トンネル 190m
5/9 高岩山トンネル 1,070m
6/9 大山トンネル 1,630m
7/9 日暮山トンネル 2,050m
8/9 八風山トンネル 4,470m
9/9 閼伽流山トンネル 1,960m
青梅トンネル(東京都)
美の山トンネル(埼玉県)
長さ1614m
下佐久間トンネル(千葉県)
石は見えないが「安産の石の由来」が書かれている。
完成時期 2001年
長さ410m
トンネル位置図
ここに書かれてるトンネルの貫通石があるということかな。
全国に名高いトンネル工事の奇石「貫通石」の公開
今から約30年以上前に、あの「黒部の太陽」(主演・石原裕次郎さん)や「海峡」(主演・高倉健さん)などに代表されるトンネル工事を完成させた凄まじい映画がありました。
未知なる大地中深きに人間が足を踏み入れ、自然の崇高な尊厳と気力に対し、知恵と技術と身命をもって掘り進み、トンネルを貫通させた地点から奇石として僅かに持ち帰った貴重な記念石を、「貫通石」と申します。
徳林寺では、この貴重な「貫通石」を永きに亘り所蔵され、大事に秘蔵されてきた平山嘉一様(当山檀徒並びに役員) よりの寄贈を受け、その数約150点の中から、この度その一部をここに公開する事にいたしました。
「貫通石」は単なる記念石ではなく、 難治難遇の果てに人と自然との出会が成し得た、 その時々の慶事と感激を讃美し、自然の気迫に果敢に挑んだ結果の代償でありましょう。そのため 「貫通石」のもつ風水利益を受け、艱難突破の奇石を守護石として大願成就を期し、 貫通(願いを貫き通す)の祈願として合格祈願・安産祈願・交通安全等の諸祈願を託したいと思います。
「狭山ふるさとガイドブック2020」には以下のような記載があった。
「貫通石:徳林寺の境内にトンネル工事で採取した貫通石約130点が展示されています。石(意志)を貫く意から、受験や安産の祈願やお守りになると言われています。」