歩・探・見・感

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ノスタルジック、レトロ、ディープそしてマイナーな世界へようこそ

上尾市の鍾馗様と鬼瓦

現在、埼玉県上尾市で確認できている鍾馗様は4体ある。

以前も撮っていたのだが、ブログの記事にするため、再訪して撮り直すことにした。

 

訪問日 2023年2月20、28日

 

おしゃれ工房 新井屋

当店の瓦製の鍾馗様は中山道上尾宿脇本陣の細井家より明治35年に屋敷事引き継いだものです。
中山道上尾宿では、万延元年(1860年)・慶応4年(1868年)・翌明治2年と幕末から明治初期にかけて3度の『上尾大火』があり、まちのほとんどが消失し疲弊してしまいました。
このため、上尾宿では、厄除け・火災除けに鬼瓦の鬼より強い鍾馗様を鬼瓦と向かい合わせにして、睨みを利かせるように屋根に上げるようになりました。
又、鍾馗様には疫病除けの効果が有るとの事です。
かつて中山道を通る観光バスが徐行して両側の鍾馗様をガイドしたとの逸話も残されています。
この鍾馗様は、躍動的で今にも動き出しそうです。
「本所瓦町 鈴木」の銘がありますが、制作年・製作者ははっきりしません。
しかし、最後の上尾大火・明治2年からほどなくして作成されたものと思われます。
大事に保管していましたが、平成10年の中山道拡張工事に伴い店舗を改装したことを機に皆様にご覧いただけるように致しました。

 

②ゆず最中本舗 伊勢屋

創業150余年、創業180余年と書かれている記事を見かけるが、どちらが正しいのだろうか?

名物は献上銘菓『ゆず最中』、大臣賞受賞『鐘馗羊羹』

・上尾っ子(本求肥を使って上品に仕上げました)
・ゆず最中(ゆず果汁の優雅な風味をあんに生かしました)
  ゆずの生産で知られている愛媛のゆずを使用し香り豊かに仕上ました。
・鐘馗羊羹(上尾の名物だった屋根の鐘馗様を品名にしたものです)

 

店頭に設置されている鍾馗

 

③民家の屋根の上

上尾駅の1番線ホームからも見える。

 

自分のスマホではこれが限界。

 

上尾駅を降り、この民家の前から撮る。

 

スマホだと上の写真が限界なので、再訪して秘密兵器を使用。

ちょっと変わったお顔をしていた。

 

④上尾宿案内板の上

 

何と消防車が通った!

シャッターチャンス!

火災除けに縁のある鍾馗様と消防車のコラボだ。

 

脇本陣井上家の鬼瓦

中山道沿いの駐車場の奥に、井上五郎右衛門家が代々務めた脇本陣の鬼瓦を見ることができる。
脇本陣井上家の鬼瓦は、当時の姿をそのまま大きな塀の一部に残されている。

 

新井屋の鬼瓦