歩・探・見・感

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旧町名 上尾市大字柏座字一本杉

なかなかユニークな小字名の旧町名があったので、紹介しよう。

一本杉というと「別れの一本杉」の歌の名前を思い出す。
1955年12月にリリースされたそうなので、自分はまだ生まれていない。
でも、どういう歌か忘れたけど、たぶん聞いたことがある。

「別れの一本杉」で調べてみたら、歌碑がいくつかあることがわかった。
1.茨城県笠間市郷戸1101付近
2.茨城県笠間市笠間2346-3 笠間工芸の丘の近く
3.福島県河沼郡会津坂下町船杉上宮21-1 春日八郎記念公園・おもいで館
4.福島県河沼郡会津坂下町塔寺松原2944 立木千手観音前

同じ曲で4つもあるなんてすごい。

あっ、またいつものように脱線してしまった。

 

発見日  2021年9月13日

発見場所 埼玉県上尾市柏座4丁目

歴史

もとは江戸期より存在した武蔵国足立郡大谷領に属する柏座村であった。

1879年(明治12年)3月17日
郡区町村編制法により成立した北足立郡に属す。

1889年(明治22年)4月1日
町村制施行に伴い、柏座村が上尾宿・上尾村・上尾下村・谷津村・春日谷津村と合併し、上尾町が成立、上尾町の大字柏座となる。

1955年(昭和30年)1月1日
町村合併促進法の施行に伴い、上尾町が平方町・原市町・大石村・上平村・大谷村と合併して上尾町が改めて成立する。上尾町の大字となる。

1958年(昭和33年)7月15日
上尾町が市制施行し、上尾市の大字となる。

1965年(昭和40年)7月1日
大字柏座の一部が上町の一部となる。

1966年(昭和41年)
住居表示に関する法律に基づき住居表示(第二次)が実施され、大字柏座の一部より大字谷津および大字春日谷津の各一部と併合して柏座一〜三丁目が成立、また、大字柏座の一部が住居表示を実施して春日・谷津・富士見・弁財の一部となる。

1967年(昭和42年)7月1日
住居表示に関する法律に基づき住居表示(第三次)が実施され、大字柏座より柏座四丁目が成立、また、大字柏座の一部が大字谷津および大字上尾宿および大字上尾村の各一部と併合され、住居表示を実施して緑丘(一丁目)の一部となる。

1975年(昭和50年)7月2日
大字柏座の一部が西宮下の一部となる。これにより大字柏座は消滅する。

 

柏座の地名の由来
「柏」の字が自然堤防などの傾斜地を意味し、鴨川流域の自然堤防に由来するものと云われている。

一本杉の地名の由来
かつてあった大きな杉の木に由来。

 

いくつか一本杉の地名を調べてみたが、似たような由来だった。

大沼浩編著 『荘内地名辞典』 増補改訂第二版 雪山杉荘書房
鶴岡市
『一本のスギの大木をランドマークにするところ』
市の南、日枝の小真木原から黄金の高坂の天王原にかかる辺りに、一本のスギの大木が、近年まであったようである。道路は金峰街道とも青竜寺街道ともいったが、一本杉の茶屋があった。今は茶屋も大スギもなく、バス停に一本杉の名が残っている。

南小泉地名辞典

一本杉町(いっぽんすぎまち)
このあたりに伊達家の屋敷があり,屋敷内の老木が,あたり一帯の目印となっていたことから「一本杉」と呼ばれた。