歩・探・見・感

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ノスタルジック、レトロ、ディープそしてマイナーな世界へようこそ

代官山アドレスで旧同潤会代官山アパートの痕跡を探し、アートを鑑賞する。

2024年5月28日、蒸し暑い、これからいやな季節が始まる。

代官山で所用を済ませ、恵比寿駅へ向かうため、たまたま通った代官山公園でタイル絵を発見した。



同潤会代官山アパート 文化湯 タイル絵

昭和2年(1927)、この地に旧同潤会代官山アパートが建てられました。アパート内には銭湯もあり「文化湯」と呼ばれ、アパートの住人だけでなく、近隣の多くの人々に利用され、親しまれてきました。
このタイル絵は、昭和30年頃「文化湯」が改装された際、壁面に飾られたものです。九谷焼で、客がたくさん「来い」という願いが込められ、鯉が描かれています。長く愛され続けた「文化湯」をいつまでも後世に伝えたいと、ここに移設しました。
平成12年8月 渋谷区

毎月1、2回代官山に来ているのだが、数年間通っていて、この存在に初めて気が付いた。

この絵の前に張り付いていると、公園で子供を遊ばせていたお母さんの目が気になった。

不審者を見るような眼をしていた。

怪しい者ではないよ。

少し気にしながら書かれている文字を読んでいく。

そうか、ここに同潤会代官山アパートが建てられていたのか。

知らなかった。

そう、ここは代官山アドレス



他にもないのかなと探していたところ、下記のプレートを発見した。

Daikanyama ADDRESS ART MAP

こんなものを見つけてしまったら、探すしかない。

既知のものもいくつかあったが、知らないのもあった。

最初、強風と雨に苛まれるが、途中で雨は止んだ。

それほど広い場所ではないが、行ったり来たりしながら、すべて捜索は完了。

1 ピオトル・コヴァルスキー(フランス) / Piotr Kowalski
   エレクトリックひまわり / Electric Sunflower

花の部分にはソーラーパネルが仕込まれており、夜になると光るような作りになっているそうだが、現在は著作権の問題などで稼働はしていないそう。

2 ジャウメ・プレンサ(スペイン) / Jaume Plensa
   七福神 / 7 Deities of Good Fortune

七福神とは、恵比寿神・大黒天・毘沙門天弁才天・寿老人・福禄寿・布袋和尚という七人の福の神を言う。

これ以外にも、オープンスペースにベンチを囲むように七つのガラスブロックが立ち、それぞれが七福神を表しており、七福神の解説が記されている。
これらは夜になると七色にライトアップされるらしい。

実は、まだ見たことがない。

3 逢坂卓郎(日本)/ Takuro Osaka
   にじ色の方位 / Spectral Direction

4 ピオトル・コヴァルスキー(フランス) / Piotr Kowalski
   3つの円錐 / 3 Cones


5 石松丈佳 / Takeyoshi Ishimatsu
   Environment Sensor "Thanks for your visiting"



6 逢坂卓郎(日本) / Takuro Osaka
   輝く方位 / Light Direction



7A ジョゼ・ド・ギマラインシ(ポルトガル) / José de Guimarães
     青と黄色の花 / Yellow and Red Flowers


英語表記は"Yellow and Red"となっているが、日本語表記は"青と黄色"になっている。英語表記の誤り?

7B ジョゼ・ド・ギマラインシ(ポルトガル) / José de Guimarães
     青と黄色の花 / Yellow and Red Flowers

 
日本語表記は"青と黄色"となっているが、英語表記は"Yellow and Red"となっている。日本語表記の誤り?

8 ジョゼ・ド・ギマラインシ(ポルトガル) / José de Guimarães
   赤い鳥 / The Red Bird 



9 松田重人 / Shigehito Matsuda
   地球の芽 / Bud of the Earth



10 石松丈佳 / Takeyoshi Ishimatsu
     Environment Sensor "The anser is brown in the wind"



11 ジャン=フランソワ・ブラン(フランス) / Jean-François Brun
     オーロラ / Aurora



12 鎌田恵務(日本) / Keimu Kamata
     アシジの詩人 / The Poet of Assisi



★ 旧同潤会代官山アパートのフォト

この通りの左右の壁にある。

 

 



ドームを出たところ。

全然予定していなかったが、新しい代官山を知ることができた有意義な時間であった。