歩・探・見・感

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ノスタルジック、レトロ、ディープそしてマイナーな世界へようこそ

2021年10月26日探索記録

2021年10月21日と2021年10月23日の探索記録は、作成途中だ。なかなか進まない。
そのため、単独記事を優先したが、今回(2021年10月26日)は、探索対象が1つだけで探索時間も短かったので、紹介できそうだ。

といいながら、今日はもう2021年10月29日である。

探索記録は不定期でも投稿できれば、投稿したいと考えている。

 

旧堀之内町の記事を覚えているだろうか?
特に印象に残っていない方も多いかもしれない。
もう1軒探索対象があったのだが、前回は発見することができなかった。
今回発見できたので、この記事に追加した。
更に北池袋駅の歴史を追加した。
興味がある方は、再訪いただければと思う。

 

池袋駅を降り、まだ探索したことがない池袋本町方面に向かい、探索を開始する。

池袋本町通りや本町中央通りに商店街があり、古そうな商店もいくつかあった。

老朽木造住宅などの中低層建築物が密集し、道路、公園等の都市基盤の整備が不十分のまま宅地の細分化が進み、狭あい道路や行き止まり道路が多いとのことで池袋本町地区地区計画が進行中であった。

今回はいつもとは違ったジャンルのものを紹介したい。

琺瑯看板などもレトロをとても感じることができるので、見かけた時は積極的に撮影しており、今後も機会があったら紹介していきたい。

 

琺瑯看板「線香 蘭月 東京銀座孔官堂

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大阪市福島区に本社を置く線香の製造販売会社・孔官堂の線香、「蘭月」の琺瑯看板。

「銀座」の「座」の字は、「𫝶」となっており、「人」「人」の部分が「口」「人」になっているのが、いい感じである。

1923年に発売した蘭月は、その名の通り蘭を思わせるモダンな香りが広がる線香で、孔官堂の販売した中では、仙年香に次いで歴史があるブランド線香。
現在もなお「松竹梅」の姉妹品として愛されている。
「東京銀座孔官堂」と書かれているので、大阪に本社のある孔官堂の傘下にあった時期である1965年以前のものと思われる。
サイズ:縦35cm×横17.5cm×厚さ1cm

東京・銀座に本社を置く日本香堂は、元々は同社が福井県岐阜県三重県以東の東日本地区を管轄する目的で設立された「孔官堂 東京出張所」を1942年(昭和17年)に法人改組した「東京孔官堂」をその祖とする。

東京孔官堂の代表者、小仲正規は、元々1920年大正9年)に孔官堂へ入社、その後1929年(昭和4年)に上京し、東京孔官堂を設立すると共に、第二次世界大戦終結後、戦没者の供養の場が増え、需要が増えると踏んだ小仲は、神奈川県鎌倉市の線香製造老舗・鬼頭天薫堂より「毎日香」の商標を譲り受け、1947年(昭和22年)より、同「毎日香」の製造販売を開始。これが日本香堂ならびに線香業界に於いて、最大のヒット商品となった。この結果、1965年(昭和40年)に親会社であった、当社との関係が決裂。分離独立という形で現在に至る。

孔官堂は2019年(令和元年)5月8日より、ろうそく業界最大手のカメヤマの子会社となっている。

 

琺瑯駅名板「おおつか」

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国鉄時代からJR初期にかけて、各駅の柱や壁面には紺色地に白いひらがなで駅名が記載された琺瑯製の駅名板が設置されていた。
これは、色つきの縁取りがされていない古いタイプのものだ。

公園近くの以前は店舗だったと思われる家屋に設置されていた。
ストリートビューで確認したところ、一番古い2008年からあったので、ここに10年以上設置されていることになる。
こういうものを外に飾る奇特な方がいるものだと感心した次第である。

 

琺瑯看板「たばこ小売店

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あまり見かけることはないが、営業所に旧町名が記載されていることがあり、旧町名の探索対象にもなっている。
これは、営業所、氏名も記載がないタイプのものである。

このたばこ小売店のプレートの歴史をわかる範囲で調べてみた。

三重総合博物館に所蔵されている看板(煙草小売所標札)について以下のような記載があった。

「煙草小売所」の標札(ホウロウ製)は、この煙草の専売制が始まった後、大蔵省の専売局からの通達により作られたものです。つまり煙草の小売を認められている店であることを示す看板というわけです。ただし、当時全国に17~18万人いたといわれている煙草小売人が同一の看板を所持していたわけではありません。白木の板に墨書きのものもあれば、真っ赤な地に白抜きの文字を施したホウロウ製のものもあり、材質、色、形は少しずつ異なりますが、共通するのは標札の中央に「煙草小売所」を、その左脇に「煙草小売人」の文字を配する点です。恐らく専売局の製造所や組合などの単位でまとめて作られていたものと考えられます。看板中央の上下2ヶ所に直径0.8㎝の穴があけられ、また外側に向けて少し丸みを持たせていますので、店先の柱などにとめられていたものと思われます。

 昭和24(1949)年、専売局を引き継ぎ日本専売公社が立ち上がりますが、同年施行の「たばこ専売法」に看板の設置に関する記載はありません。専売局の廃止とともにこの看板の歴史も幕を閉じることになりました。

ただ、看板に漢字で「煙草小賣所」の記載されているものの説明となっており、ひらがなで記載されている「たばこ小売店」とは、時代が異なるのではないかと思っているが、今のところ詳細は不明である。

何事も調べ出すと奥が深い。

 

ちなみに自分は非喫煙者であり、たばこのにおいが非常に苦手というか、大嫌いである。
歩きたばこをしている人に対しては、非常に嫌悪感を抱いており、前から歩いてきたら、気が付かれないように睨め付けて、避けるというより反対側に逃げる。
特にじいさん(言葉遣いが悪いが、嫌悪感の表れである)に多いように思うが、たばこを吸っていても元気なのは何故だ?
たばこは健康によくないのではないか?

 

④テレホンカード販売中

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ネットで調べた限り、この看板は初見のものである。

「テレホンバード」という鳥のキャラクターのあるものがメジャーのようだ。

テレホンカードは、電電公社時代の昭和57年(1982年)誕生。

NTTマークがついていれば、昭和60年(1985年)4月以降のものらしいが、これはマークが見えないので不明。

 

琺瑯看板「消火栓 駐禁 池袋消防署」

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消火栓があったかどうかまでは、確認しなかった。
これについては特にコメントはない。

 

⑥カルピス看板

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内照式看板というものになるのだろうか?

カルピスのものは見たことがなかったと思ったので、撮ってみた。

何も期待していなかった池袋本町であるが、古きよきものも存在していた。
全域を探索したわけではないので、まだまだ何かあるかもしれない。

やはり街歩きはやめられない。