2021年10月23日のことである。
本郷にある旧町名「眞砂町」の表札を掲げているお宅に変わりはないかと訪れた。
ところが「眞砂町」の表札を掲げているお宅が見当たらない。
ここではなかったかと行ったり来たりしてしまった。
ここというのは、この建設中の現場である。
いつの間にか解体されており、新しい建物が建設中であった。
建築計画のお知らせに3階建ての共同住宅という記載があったので、アパートでも建てられるのだろうか?
真砂町の電力プレートは2枚残っていることを確認できているが、表札はこれが最後の1枚だったはずである。
元々空家だったようだが、とうとうこのようなことになってしまった。
残念であるが、時代の流れには逆らえない。
これが在りし日の表札である。
発見日 2021年3月6日
発見場所 東京都文京区本郷4丁目
薄くなってしまっているが、眞砂町の文字ははっきりと確認することができる。
旧町名「眞砂町」の沿革等については「電力プレート マサゴ」で紹介しているので、省略させていただく。
このように知らないうちに消滅していくものは少なくないのだろう。
東京都千代田区神田多町で76年続くラーメン店「栄屋ミルクホール」も10月8日に閉店してしまった。
ここは絶対なくならないと思っていたのだが、大手不動産会社からマンション建設の話が持ち込まれ、話し合いの末に引き払うことになったようだ。
ということは、あのあたり一帯がそうなってしまうのだろうか?
ここも含め貴重な銅板葺きの建物がいくつかあるが、それらもなくなってしまうのだろうか?
近日中に現状を確認しに訪問したいと思っている。