歩・探・見・感

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ノスタルジック、レトロ、ディープそしてマイナーな世界へようこそ

旧町名 埼玉縣北足立郡桶川町大字桶川

今日は埼玉県桶川市の旧町名と旧中山道の「桶川宿」を探索するためため、久しぶりに高崎線桶川駅を降り立った。
久しぶりと言うのは、以前、「桶川宿」の探索だけで訪問したことがあるからである。旧日光街道同様、旧中山道も埼玉県の旧宿場町は一通り歩いたことがある。

中山道沿いある国登録有形文化財の「島村家住宅土蔵」を訪問した。
中山道沿いといっても、旧中山道沿いの島村ビル横の細い路地入り、30m程進んだ敷地の中庭にあるので、気が付かないで通り過ぎてしまう場合もあるから注意が必要である。また、駐車場にもなっているので車が通るので注意が必要である。
この中庭には、樹齢は180年以上で、2階建ての家屋を楽に超える高さの銀木犀も植えられている。f:id:citywalk2020:20211123172229j:plain

 

この蔵の解説は下の案内板を読んでいただこう。

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厚い白壁に、石灰・粘土などを練り合わせた『黒漆喰』を何度も塗り、3年を掛けて作られたものだ。

毎月第1土曜日の午後1時から4時まで江戸時代生活用具資料館として開放している。
タイミングが合わず、見学料は100円だが、まだ中に入ったことはない・・・。

現在、日本に残る三階建ての蔵は非常に少なく、50数例ある程度だそうだ。
それは、江戸初期(1651年)に三階建築禁止令が出され、三階建ての建築が規制されたため、江戸時代の初期及び幕末~明治期以降しか建築されなかったためだ。
埼玉県内には深谷市、上福岡(明治期)、入間市(大正期)、所沢市(昭和期)のあわせて5軒だけで、この蔵は県内では最古だ。

 

今日は蔵の中に入れる日ではないので、蔵の外に置かれているものをいろいろ見ていたところ、「肥料営業〇」という木製の看板があった。「〇」字が読めない、「所」の異体字だろうか?
読めなくても問題ない。
この看板の左側に注目していただきたい。
ちょうど住所の所に亀裂が入っているが、旧町名が記載されていた。
他の歴史的なものより、こんなものに目が行くのは自分だけかもしれない。

 

発見日  2021年11月23日

発見場所 埼玉県桶川市寿2丁目

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桶川市の旧町名探索は難航していた。
準備不足だったのだろう。
桶川町の表札は何枚か見つけることができたが、字名があるものは見つけることができなかった。
この看板の旧町名も字名が記載されていないが、かなり古いものではないだろうか。

歴史
1889年(明治22年)4月1日
桶川宿・大谷領町谷村・上日出谷村・下日出谷村が合併し、北足立郡桶川町となる。

1970年(昭和45年)11月3日
市制施行により、桶川市となる。

「木島屋本店」がいつ頃、肥料を販売していたのかとか、「肥料営業〇」の看板の歴史を調べてみたが、わからなかった。
しかし、煙草小売所や塩小売所のように旧町名探索の対象となる住所が記載されている「肥料営業〇」が存在していることが分かっただけでも今回は十分成果があったと思っている。