川越市街地で旧町名を探していたら、表札は見つからなかったが、ひし形の家屋調査済証に旧町名の痕跡を見つけた。
ここに掲載していないものもいくつか見つけているのだが、60年以上経過しているため劣化しており文字を判読できないものもある。
家屋調査済証とは、家屋を新築または増築した年に、税務課職員によって家屋調査を行ってもらったということを示すもので、最近では配布しなくなった自治体もあるようだ。
商人町の上五ヶ町(①江戸町、②南町、本町、高沢町、喜多町)
①江戸町
発見日 2021年12月24日
発見場所 埼玉県川越市大手町
1961年に元町一丁目、大手町、松江町二丁目になった。
②南町
発見日 2021年12月24日
発見場所 埼玉県川越市幸町
1961年に元町一・二丁目、幸町、末広町二丁目になった。
職人町の下五ヶ町(③上松江町、④多賀町、⑤志義町、鍛冶町、志多町)
③上松江町
発見日 2021年12月24日
発見場所 埼玉県川越市松江町2丁目
1961年に松江町二丁目になった。
④多賀町
発見日 2021年12月24日
発見場所 埼玉県川越市大手町
1961年に大手町、幸町、仲町、松江町二丁目になった。
⑤志義町
発見日 2021年12月27日
「郷分町(ごうぶんちょう)」
郷分とは城下町の町人町に接続している城下町の外にある商店街であり、城下町に出入りする主要街道に沿って城下町の木戸口から街並みが延長していた。
⑥猪鼻(いのはな)町
発見日 2021年12月24日
民部稲荷神社(みんぶいなりじんじゃ)由緒に「創立年代は不詳であるが、川越に感誉上人の開山した蓮馨寺がある。この感誉上人に随従してきた人に猪鼻民部がいた。 川越に土着して蓮馨寺の門前町を拓いた。ここが猪鼻町(現在の仲町、連雀町の銀座通り商店街)と呼ばれた。」とあるので、猪鼻民部から名付けられたのであろう。
川越八幡宮境内社の民部稲荷神社は元々は梵心町(現在の新富町2丁目)の梵心山にあったが、荒廃したため川越八幡宮境内に遷された。一方その後いつしか梵心山にも民部稲荷神社が再建され、1964年(昭和39年)9月、丸広百貨店川越店移転開業の際店舗(現在の本館)の屋上に遷座、現在に至っている。
⑦橘町
発見日 2021年12月27日
1961年に末広町一丁目になった。