歩・探・見・感

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さいたま市岩槻区で瓦鍾馗を探す

岩槻駅にある観光案内所に「『瓦鍾馗』に合いにきてください。」というパンフレットが置いてあった。

これは約10年前に作成されたものらしい。

沖縄の屋根の上には「シーサー」が祀られています。
岩槻では江戸期から屋根の上に「瓦鍾馗人形」が祀られ、昔は四~五十軒の家にありました。家の建て替え等でその姿は少なくなりましたが、今でも二十数軒が確認できます。特に本町「市宿」御成道周辺では、十一軒で確認できます。
鍾馗は、邪鬼や悪魔を追い払うとい れる中国の神様で、瓦鍾馗には疫病や災害に合うことなく、健やかな毎日を送るための加護を仰ぎたいという人々の願いが込められています。長い間にわたり、雨風に打たれても、なお凛々しく立つ姿に頭が下がります。
創る職人により、姿、顔形が一体一体違い、深い感動があります。家を守り、旅人の無事安全を屋根の上から見守る守り神です。遠方からも、大勢の人が岩槻の瓦鍾馗に会いに訪れています。
狭山の警察署長室に交通安全を願い 「赤鍾馗人形」が飾られ、交通事故が減少したと読売新聞に記事が掲載されました。
端午の節句には、わが子の無病息災、健やかな成長祈願として、鍾馗像を布に染めた幟旗を庭に立て掲げ、部屋には鍾馗人形を飾りお祝いします。

今まで岩槻区には何回か訪れたことがあるのだが、全然気が付かなかった。

このパンフレットによると20数軒確認できるとのこと。
これは、もしかしたら埼玉県では一番多いのではないだろうか。

観光案内所や郷土資料館や観光経済室の方にそれぞれ確認してみたが、現存している数は把握できていないとのことだった。

10数年前で20数軒ということなので、現在は減少している可能性がある。

そこで自分の足で確認することにした。

 

訪問日 2023年5月1、2、4日

 

埼玉縣信用金庫岩槻支店

埼玉縣信用金庫岩槻支店(本町2丁目)の建物は、地元の景観に合わせた瓦ぶき。1998年に新築した際、地元の顧客から瓦鍾馗を贈られ、屋根でにらみを利かせている。

 

②民家

 

③陶器店



④菓子店

 店舗は営業しているようだが、瓦鍾馗はあるはずのところになかった。

 

左官

 

⑥民家

歩道から奥まったところに家があったため、すぐには気が付かなかった。

 

⑦人形店

 廃業 

 消滅

 

⑧民家

 消滅

 

➈たばこ店



⑩鮮魚屋

下にある屋根には恵比寿と大黒天もいた。

 

⑪民家

道路に面したところになかったので、中々気が付かず、すぐに見つけることができなかった。

 

上のパンフレットに載ってた11体の内、現存していたのは、8体だった。

 

パンフレットに載っていない瓦鍾馗

飲食店

2020年4月にオープンした飲食店「くりや 朔日(ついたち)」(本町1丁目)にも瓦鍾馗を見ることができる。高さ約33センチの特注品。お店の方は「岩槻になじみたいと思って設置した。飲食店なので手に持っているのは刀ではなく、しゃもじとお茶わんにした」と話していたそうだ。

 

これ以外の瓦鍾馗を探してみたが、発見することはできなかった。