今回は東京都東大和市で発見した「北多摩郡大和町」時代の旧町名を紹介することにしよう。
発見日 2023年10月10日
①北多摩郡大和町大字蔵敷
発見場所 東京都東大和市南街六丁目
「蔵敷」も「南街」も読みにくい。
「蔵敷」は「ぞうしき」、「南街」は「なんがい」と読む。
発見場所 東京都東大和市新堀二丁目
「蔵敷」も「清水」も現存している町名だが、北多摩郡大和町時代のものなので、旧町名扱いとしている。
歴史
1889年4月1日
町村制施行に伴い、神奈川県北多摩郡清水村、狭山村、高木村、奈良橋村、蔵敷村、芋窪村が町村組合を結成し、高木村外五ヶ村組合が発足。
1919年11月1日
高木村外五ヶ村組合の各村が合併し大和村となる。
1954年5月3日
大和村が町制施行により大和町となる。
1970年10月1日
大和町が市制施行。即日改称し東大和市となる。
蔵敷の由来
・もともと「雑色」で「雑多な色」のこと。平安時代、貴族の身分の低い使用人が服の色が定まらず、ありあわせの雑多な色の服を着ていたため、下級役人などを雑色と称した。その当て字として蔵敷となった。
・地頭の蔵屋敷があったから。
南街の由来
昭和13年(1938)、畑だったところに軍需工場が出現し、社宅もつくられ、多くの従業員が住むようになり、病院や郵便局、幼稚園まで整備された。
北部の農村地帯とはまるで異なる地域だったため、「南の工場街」と言われていたが、やがて「南街」という通称町名が生まれた。戦後は、ほとんどが米軍大和基地になったが、返還されたあと、社宅区域は1980年(昭和55年)、通称町名の「南街」が正式の地名となった。
いくつか寄りたいところがあったのだが、そんなことも忘れ、別なところを探索していたら、空がこんな色になってきたので切り上げることにした。
この時はまだ雨は降っていなかった。
新小平駅へ向かう途中の道。
黒い雲の向こうは明るかった。
小平市に入ってから、雨が降り出したが、土砂降りになる前に電車に乗ることができた。