農村地帯の細い道を歩いていると、工場らしい建物があった。
そこにこれが付いていた。
そう電力プレートだ。
こんな建物が少ないような場所で見つけたのは初めてかもしれない。
それだけではない。
文字が刻印されたものではなく、手書きと思われる文字だった。これは確実に初めてだ。
軒下に設置されているためかそれほど劣化しておらず、文字は何で書いたのかわからないが、消えずに残っているはすごい。
「タキマム」は何を略しているかわかるだろうか?
自分は町内を探索していたにも関わらず、街区表示板のようなものないので、すぐに思いつかなかった。
それで旧町名マニアと言えるのだろうか?
残念ながら旧町名ではない。
埼玉県鴻巣市に現存している町名である。
この「タキマム」だけでわかったら、鴻巣市の町名に詳しい方だ。
答えは「滝馬室(たきまむろ)」。
5文字以内ルールなので、「タキマムロ」でよかったと思うが、同支社内で重複しなければ、少しでも手間がかからないようにと文字数をできるだけ少なくして済まそうということで、4文字で収めるということもあるのだろう。
発見日 2024年1月29日
発見場所 埼玉県鴻巣市滝馬室
地名の由来
滝馬室は、隣の原馬室と共に、室町期-戦国期に見える「馬室郷」遺称地で、その郷名は『埼玉県地名誌』によれば、古墳の石室を示す「むろ」から生じたという。元禄年間(1688-1704)までに分村したらしく、『元禄郷帳』に滝馬室村と見える。
(「氷川神社 御由緒」より)
歴史
1889年(明治22年)4月1日
町村制施行に伴い、滝馬室村・原馬室村が合併し馬室村が発足。