埼玉県さいたま市(旧埼玉県岩槻市)に現存する電力プレート1枚である。
①リンドウ-1
発見日 2021年6月18日
「リンドウ」とは「林道町」のこと。
現存しない町名なので、まず、旧岩槻市の歴史について調べてみた。
1873年(明治6年)
岩槻町は、岩槻宿の城下九町である渋江町・田中町・久保宿町・市宿町・横町・新町・富士宿町・林道町・新曲輪町と、四新田の江川新田・掛新田・佐太夫新田・長左衛門新田のうち、城下九町部分および江川新田が合併して成立。
1889年(明治22年)4月1日
町村制施行に伴い、岩槻町・太田町が合併し、新たな岩槻町が発足。旧岩槻町は新しい岩槻町の大字岩槻となる。
1954年(昭和29年)5月3日
南埼玉郡岩槻町・新和村・和土村・川通村・柏崎村・慈恩寺村の1町6村が合併し、岩槻町が改めて成立する。
1954年(昭和29年)7月1日
岩槻町が市制施行し、岩槻市となる。
2005年(平成17年)4月1日
岩槻市がさいたま市に編入合併され、さいたま市岩槻区となる。
「林道町」を調べてみたが、自治会名、バス停名としては残っているが、町名になった形跡は見つからなかった。
平成元年、岩槻市教育委員会によって「城のまちの標柱」として“城下町の旧跡名称”の標柱が「林道町」も含め24箇所設置された。
「林道」は、釣上道に植えられた杉並木が林のようにこんもりしていたから、この名がついたと言われている。