旧町名探索を趣味にする前、主に古い建物等を撮るのを趣味していたのだが、その一環で埼玉県の宿場町の探索をしていた時期がある。
日光街道の宿場町を北上していて、埼玉県の草加宿、越ヶ谷宿、粕壁宿、杉戸宿、幸手宿、栗橋宿は探索したので、次は茨城県に突入することにした。
中田宿は探索したかどうか忘れたが、往復の交通費と時間の関係で北限は古河宿に決めていた。
その古河市を探索した時に発見したもの。
発見日 2020年5月11日
日本専売公社と記載されている物は初めて見た。
見た、と書いたが、断定はできないので、たぶんということにしておこう。
塩小売店や塩小売店と書かれたもの、縦型や横型といろいろのタイプがある。
1950年(昭和25年)9月1日付で日本専売公社東京地方局長目名で通達された局長達第20号には、指示事項の一つに「表札を掲げ屋外には軒看板を提出しなければならない。」とあり、塩小売人営業心得の項にも「表札及び軒看板は左のひな型によってください。」とある。
その標札のデザインを見ると
塩 小 売 所
区 町(村) 番 地
塩小売人 氏 名
となっている。
「注意」として地色はこいあい色として文字は白色とする。とある。
サイズは横21cm、縦61cmと決まっていたようだ。
今回のこれは、少しデザインが異なるところがあるが、いろいろなバージョンがあるのだろう。
このような大型の看板は、塩小売所ではないが、以前、品川区にある煙草小賣所のものを紹介したことがある。
あまり現存していないと思うので、末永く残ってくれればと思っている。
品川区の「煙草小賣所」の琺瑯看板の今後がとても心配だ。
付近に東京府時代のマンホールだったか何かがあるようなので、近いうち再訪してみようかな。