今回は港区虎ノ門に残る銅板葺き看板建築を紹介しよう。
関東大震災で火事の被害が大きかったことから、銅板は燃えにくい素材として選ばれたそうだ。
現在は深い緑色をしている銅板だが、完成当初は陽の光を受けてまばゆく輝いていたそうだ。
真新しい銅板は、空気中の酸素や水と反応することで褐色に変化し、さらに長い時を経ると、緑色に覆われれる。
渋いとしかいいようがない色。
それが銅版葺きのたまらない魅力だ。
虎ノ門を探索していたら、以前訪問したことがある銅板葺き看板建築に再会した。
こんなところにあったんだっけ。
まだ残っていてくれてうれしい。
発見日 2019年9月21日(再訪日2022年6月27日)
発見場所 東京都港区虎ノ門三丁目
出桁風と言っていいのかわからないが、上部が特徴的である。
その下もあまり見かけない文様だ。
江戸小紋の一種だと思うが、何という文様なのかわからない。
軒下にはおしゃれな窓が二つ。
このような窓もあまり見かけない。
木製の雨戸。
開け閉めが大変だろうけどいいよね。
アルミサッシがいいのだろうけど、改装しないでほしいな。
一階部分の右側は木製の引き戸。
レトロ感満載だ。
建てられた当初からあるものだろう。
一階部分の左側が改装されてしまっていて残念だが、元はどうなっていたのだろうか?
ここは虎ノ門だ。
周りはビルしかない。
ビルとビルの間に残っている奇跡の建物だ。
何時までも残っていてほしい。