この日も東京は猛暑日(最高気温36.1℃)だった。猛暑日は8日連続だそうだ。他の方は知らないが、自分は関係なく、歩き回る。それが仕事だ。ではない。これが自分の趣味だ。
日傘は必須、最近は水にぬらした冷感タオルを頭にかけ、その上から帽子を被っている。暑さ対策のためには身なりなど気にしていられない。タオルはすぐ乾いてしまうので、公園を見つけ、水飲み場でタオルを濡らすのだが、最初、蛇口をひねると熱湯が出てきて、アッちっちとなる。
当てもなく本郷通りをぶらぶらと、いや、暑さでふらふらというべきか、歩いていたら、ガラス戸に素敵な文字を発見した。
それは「本郷肴町」。
発見日 2023年7月31日
発見場所 東京都文京区向丘一丁目
「本郷肴町」と書かれているが、旧町名としては「駒込肴町」が正しい。
「本郷肴町」は都電19系統にあった駅だったらしい。今の向丘二丁目のバス停辺りなので、名称を残すために「本郷肴町」を書き入れたのかもしれない。
ガラス戸の中には木材や棒などが並んでいた。木槌や杵などを製作している店らしい。
歴史
住居表示の実施により、1964年(昭和39年)8月1日に向丘一丁目に、残余は1965年(昭和40年)4月1日に向丘二丁目に編入となり消滅。
由来
魚商が多かったことによる。