歩・探・見・感

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北原観音と庚申塔 in 埼玉県さいたま市南区南浦和

南浦和付近を探索していたところ、民家の一角に立派な観音様が見えた。

訪問日  2023年12月19日

訪問場所 埼玉県さいたま市南区南浦和1丁目21

北原観音



左側に昭和63年3月に建てられた「諸精霊追善供養碑」があった。

その前文には以下のことが刻まれていた。

当大谷場地区は昔武蔵国足立郡浦和領大谷場村と称し 農家も疎らな一寒村であったといわれる 因に 現在市立大谷場小学校西南隅に鎮座する庚申塔(従来は山王様と呼ばれ安産の神として崇敬された)建設役員の一人に木村巳右衛門と刻名あり 是れが寛文八年の事であるので当家は開祖以来 優に数百年を経ていると思われる

この後に刻まれていることも気になったが、以下略。

この碑に大谷場小学校西南隅に庚申塔があると刻まれている。

ここからそれほど離れていない。

行ってみよう。

訪問日  2023年12月19日

訪問場所 埼玉県さいたま市南区南浦和1-1537-3

さいたま市指定有形民俗文化財 庚申塔


「木村巳右衛門」の名前が刻まれているはずだが、どこにあるのかわからなかった。

さいたま市指定有形民俗文化財

庚申塔 寛文八戊申年十一月吉日銘一基

昭和四十八年四月十一日指定

江戸時代前期に建てられた高さ六二・〇センチ メートル、幅三〇・〇センチメートルの板碑形の庚申塔で、背面は荒けずりとなります。
上部には梵字で「カ」(地蔵菩薩種子)と三猿を、下部には清宮利右衛門ほか六人の名が刻まれています。両端には「寛文八戊申年」「庚申講」「十一月吉日」「大谷場村」と刻まれ、寛文八年(一六六八)十一月、大谷場村の庚申講中によって造立されたことがわかります。
また、一名を「山王様」といい、産の神様に語呂が通じることから、安産の神として崇められています。
もとは、現在大谷場小学校の校庭になっている場所にありましたが、小学校の建設にあたり、この場所に移されました。

平成十七年三月

さいたま市教育委員会