歩・探・見・感

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ノスタルジック、レトロ、ディープそしてマイナーな世界へようこそ

展示ケースに飾られている仁丹町名表示板「下京區醒ヶ井通四條上ル藤西町」

夜明け前(6時半頃)の創業1803年の和菓子の老舗「亀屋良長」付近


まだ上の方に月が見えている。

寒い。



たぶんメジャーなところなのだろうけれど、恥ずかしながら今までここの存在を知らなかったのだ。

事前調査でここのことを知ったのだが、前日ここに寄るのを忘れてしまったため、2024年1月5日早朝、京都駅にあるホテルからここまで歩いて来た。


まだ暗いので、下の説明板が見えない。

少し周辺を探索してから再訪することにした。

夜が明けたので、7時頃、再訪する。


ここには額装され、京都市で一番大切にされていると思われる現役の仁丹町名表示板がある。

左 仁丹町名表示板    「下京區醒ヶ井通四條上ル藤西町」

右 自社広告入り町名表示板「中京区醒ケ井通四条上ル藤西町」


洛中は室町時代の昔から上京と下京に分かれていました。
明治11年4月京都府は洛中を上京区下京区の区制に分け当時は京都府上京区下京区で郵便が届きました。明治22年4月に京都市政がしかれ 上京区下京区の2区制となりました。昭和4年4月新たに中京区が作られました。
仁丹広告の町名表示版は昭和4年以前制作の為下京区となっていますが当店製作の表示版は昭和4年以後の為中京区となっています。

仁丹町名表示板に書かれているのは「下京區醒ヶ井通四條上ル藤西町」、亀屋良長の住所は「下京区四条通油小路西入柏屋町17番、19番合地」となっている。
「藤西町」と「柏屋町」は隣町なのだが、何故違うのだろう。

気になるよね~。

京の名水 醒ケ井水


享和三年(一八〇三年)に亀屋良長初代店主の文平は、和菓子作りに適した水を求めて四条醒ケ井に店を構えました。自然の恵みである良質な醒ケ井水は、繊細な和菓子の味を左右する大切な原材料のひとつです。小豆やもち米をこの湧き水で炊くと香りが際立ち、素材の良さがいっそう引き立ちます。

当店の和菓子作りにも使用しております。
どうぞ、ご自由にお汲み下さい。

この井戸は、昭和37年の阪急地下鉄工事の影響で枯れていたらしいが、平成3年に社屋を新築した時に掘り直したそうだ。

行った時、水は出ていなかったような記憶がある。

自分の記憶はあてにならないが、写真を見ると出ていないように見える。

営業時間だけ出すようにしているのかもしれない。