歩・探・見・感

歩・探・見・感

ノスタルジック、レトロ、ディープそしてマイナーな世界へようこそ

木製町名表示板「上柏野町」と仁丹町名表示板「上京區紫野〇柏野〇〇」

ざっとであるが事前調査をしていたところ、北区紫野柏野地区には、上柏野、中柏野、下柏野と上中下がつく3つ柏野があり、結構な数の仁丹町名表示板の目撃情報がそれほど広くない場所に集中していることを知った。

京都駅からかなり離れているが、この付近は探索したことがないところなので、訪問して確認してみることにした。

発見日  2024年1月4日

発見場所 京都府京都市北区

上柏野を探索していたところ、木製の町名表示板「上柏野町」が目に入った。


区名も紫野の冠称もついていないただの「上柏野町」。

劣化具合から見ると、かなり古くからあるものと想定される。

これに気が付いた方はいると思うが、仁丹町名表示板がメジャーだからか、この存在について書いている方はいないようだ。

しかし、誰も注目していないものに注目するのが自分だ。

ちょっと気になったのが、上のギザギザ。

下のようにまっすぐになっていないので、途中で折れたとも考えられるが、釘穴もあるし、ただの劣化かもしれない。

ここからは、今回の探索により、この地区で発見できた仁丹の町名表示板を紹介していくことにしよう。

紫野上柏野町 東町


見ての通り、注目ポイントは三つある。

仁丹町名表示板


これが以前掲げられていた家は解体され、駐車場になったが、幸いなことに救出されて、この場所に設置されたそうだ。

これは何だろう?


調べたところ、木製の仁丹町名表示板のレプリカだった。

実物は上の町名表示板の当て木になっていたそう。

読みにくいが、表示が「上京區 紫野 上柏野町」となっている。

それまでに発見された木製の仁丹町名表示板は行政区名がなかったが、これは"上京區"という行政区名があるので、今までの通説を覆したものだそうだ。

「柏野東小路」の看板


調べてみたが、「柏野東小路」についての情報は見つからず。

地元の方が付けた通り名か?

上京區紫野上柏野


手前の家の屋根が邪魔で下半分しか見えていない。
ということは、手前の家は仁丹設置後に建てられたいうことなのかもしれない。

上京區紫野中柏野町 南町



上京區紫野中柏野町 若廣町



上京區紫野下柏野町 西ノ部

柏野町のそれぞれの下に○○町等と書かれているのに気が付いただろうか?

これは通称名称らしい。

埼玉県でもたまに表札に通称名称が書かれているものを見かけるが、それと同じようなものだろうか?

上柏野、中柏野、下柏野それぞれ発見することはできたが、事前調査不足と先を急いでいたので、これしか発見することができなかった。

次回訪問する際は、事前調査の徹底と探索場所の範囲を狭くして、集中的に探索できるようにしよう。