「長屋門と東京放送局聴取章」というタイトルを見て、何の関連性があるのだろうかと疑問に思うだろうが、その回答は記事を読んでもらえばわかる。
しかし、もっといいタイトルの付け方はないのかと思うが、自分のセンスではこれしか思いつかない。
「よしだひとしのふるさと写真館」さんによると、さいたま市には国登録有形文化財である細淵家住宅長屋門を初め、100棟近くの長屋門が現存しているそうだ。
自分もその資料を元にさいたま市に現存する長屋門を探索していた時期があったが、現在は活動休止中だ。
そんな中だったが、今回、久しぶりにさいたま市緑区三室を再探索してみた。
以前も訪問したことがある長屋門に到着。
門に貼りついている黄色のものは「浦和市 防犯連絡所」の琺瑯看板。
旧浦和市内を探索しているとよく見かけ、特に珍しいものではないので、ここでは載せない。
門を入るとカフェがあるようだが、まだ入ったことがない。
蔵をリニューアルしたギャラリー喫茶があるらしい。
入口の左側にある石柱なのだが、何と書いてあるのか読めない文字がある。
調べていると「皇風洽六合」という熟語が見つかった。
読み方は皇風(こうふう)六合(りくごふ)に洽(あまね)く
意味は『天皇による徳育の教化は全世界に広く行き渡る』ということらしい。
おそらく、戦前に設置されたものだろう。
今回はこれを紹介したくて、記事を書いた。
以前、下記の記事で「東京放送局聴取章」を紹介したことがある。
それと同じものがこの長屋門に設置されていたのだ。
発見日 2022年12月8日
状態は、以前紹介したものより劣化しているが、問題ないレベルだ。
番号が"113342"となっており、以前紹介したものの"200062"より小さい。
ということは、こちらの方が以前紹介したものより前に設置された可能性がある。
1925年(大正14年)~1926年(大正15年、昭和元年)の間に設置されたようなので、これも90年以上の歴史があることにある。
今は周辺に住宅が立ち並んでいるが、当時は、周囲は林だったのではないかと思われる。
浦和市に編入合併されたのが、1940年(昭和15年)4月17日なので、埼玉県北足立郡三室村時代に設置されたものだ。
この時代、三室村にもラジオが普及していた証として、貴重な存在だと思われる。