歩・探・見・感

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水平型几号標石「根岸 西蔵院山門前」

根岸付近を探索しているときに偶然発見した。

この辺りは随分探索しているはずだが、初めてその存在に気が付いた。

それは『くらしと測量・地図展』の測量史跡「几号標石」に掲載されていた№46だった。

 

発見日  2023年6月10日

発見場所 東京都台東区根岸三丁目12-38

 

西蔵院の山門

山門前に色々興味深いものがあった。

 

標石

標石は山門左の石畳上にある。

 

真上

大きさは15センチメートル角、高さは11センチメートル。「不」の字は水平刻印で、横棒は9、縦棒7センチメートル。

 

正面

「No90」の刻字

 

裏面

「下水」の刻字

 

今回は偶然確認することができたが、未確認の「水平型几号標石」がまだいくつかあるので、徐々に確認していこう。

 

山門の右側にある。

根岸小学校発祥之地

右側面
真言宗弘法大師千百五十年御遠忌奉修
                   記念
台東区立根岸小学校創立百十周年    

  圓明山西蔵院第丗三世 義光代達立

 

左側面
根岸小学校は明治七年二月西藏院庫裡に第五中學區五番小學根岸學校として開校せらる。教員三名生徒六十名官給金月十円以外は悉く民費に依る。

 昭和六十年二月二十一日
  台東区立根岸小学校第二十三代校長藤原藤祐謹誌並書

 

山門の左側にある。

御府内

廿一ヶ所
第十一番

弘法大師

圓明山
西蔵

 

左側面

「神田旅篭町貮丁目」と旧町名が刻まれていた。

神社仏閣は旧町名の宝庫だ。

探索中に神社仏閣があるとだいたい痕跡を探している。

東京23区内の神社だけでも、宗教法人化されていない神社も含めると約2,000社あるらしい。

いままでに発見されていない旧町名の痕跡を探し求めて、これからも果てしない探索のの旅が続くことだろう。