歩・探・見・感

歩・探・見・感

ノスタルジック、レトロ、ディープそしてマイナーな世界へようこそ

豊島区に生息しているふくろうを探す ①

この回では第1号~第8号まで紹介することにしよう。

 

第1号 豊島区役所散歩道 南池袋2-45-1
住所は現豊島区役所となっているが、地図では旧豊島区役所があった場所になっている。現在は豊島区役所10階の豊島の森入口に移設されている。    

正面

梟たちの区長室

中央に「元気くん」左に女の子「としちゃん」右に男の子「まあくん」三匹一緒で「元気なとしまく」(三匹寄れば文殊智慧を表現している)。

右側面

愛と叡智で夢叶う美しき街

左側面

 

豊島区制施行七十周年記念
平成十四年、豊島区制施行七十年を迎える。これを記念して施設の地名発祥の地に「梟の樹」を創り区民のシンボルとする。
区内各所に梟地蔵を設置し多くの人々に親しみを持って散策してもらえるように企画した。梟地蔵の第一号として「区長室」の梟を製作した。自由・愛・勇気の三匹の梟。
梟の樹を創る会 平成十四年二月

裏面

以前は、旧豊島区役所3階にある区長室前に設置されていたらしい。

 

第2号 池袋西口エソラ前 西池袋1-12-1

 

後ろ姿

一番星 輝いて ふくろうの街に 灯がともる

詩 ふくろうギャラリー 飯野久美子
梟デザイン 高島美沙子(埼玉県) 

これを撮ろうとしたとき、女子高生が歩いていて、「きもっ~。」という声が聞こえたような気がした。
この間から、彼女たちを盗撮したと勘違いされたのかもしれない。
聞き間違い、そして自分に対してではないかもしれないが、そう思ってしまうオジサンであった。
そのせいか、あざといポーズをしているこのふくろう像のアップを撮るのを忘れてしまった。

後日再訪して撮ってきた。
これがあざと可愛い姿のアップだ。

 

第3号 池袋西口御嶽神社境内 池袋3-51-2

平安な心で歩く梟の路

この神社には他にもふくろう像があるのだが、それは番外編で紹介することにしよう。

 

第4号 立教大学5号館角 西池袋3-34-1

お父さんふくろうとお母さんふくろうは乱歩邸の方を向いているが、2羽の子供たちはあさっての方を向いている。

微笑みかわす瞳に未来は輝く

江戸川乱歩の有名な言葉が刻まれていた。

うつし世は
ゆめ よるの  乱歩
夢こそまこと

この言葉は「この世の現実は、私には単なる幻としか感じられない。これに反して、夢の世界の怪しい概念は、私の生命の糧(かて)であるばかりか、今や私にとっての全実存そのものである」と言ったエドガ-・アラン・ポ-の言葉とイギリスの怪奇小説作家ウォルタ-・デ・ラ・メイヤの「わが望みはいわゆるリアリズムの世界から逸脱するにある。空想的経験こそは現実の経験に比して、さらに一層リアルである」とある言葉を短くして「うつし世は夢、よるの夢こそまこと」と書いたとのこと。

意味は「現世は人に好く見せようと演じ着飾る虚構、夢の中こそが本当の自分を出すことが出来る世界。」ということらしい。

レンガの建物は立教大学

 

自由学園 西池袋2-31-3

第5号 自由学園明日館受付付近 

輝いて行け 梟よ世を照らせ

明日館の梟

明日館は大正10年に自由学園がこの地に設立された時の校舎です。
この梟像は豊島区の区制七十周年を記念した事業で「梟の路」として設置された物です。平成15年に自由学園の生徒たちが明日館に所縁のある大谷石で製作しました。
豊島区・梟の樹を創る会をはじめ近隣の皆様のご協力をいただきました。

梟デザイン製作・詩 自由学園男子部64回生
(製作時・高等科3年)
題字・詩書家 望月氿蔭
企画 梟の樹を創る会
建立 平成15年11月29日

第6号 自由学園講堂横

右側面

豊島の明日を梟見守る 不動の姿にわれら学ばん

左側面

 

第7号 自由学園JMショップ前

自由なる翼を広げはばたかん

  闇夜をついて明日に向かいて

左側面

 

第8号 西口駅前エビス通り 西池袋1-23

移設されてしまったのか、見当たらず。

「梟の樹を創る会」さんに聞いてみたのだが、「ふくろう像」は設置したところで管理しているので、所在は分からないとのことだった。

ネットで調べたところ、上の方に針金で作ったようなふくろうのアートが飾られた写真を見たことがあるのだが、エビス通りで撮られたふくろう像の写真は見かけなかった。ということは元々ふくろう像はなかったのかな?

仕方ないので、紫色のフラッグに描かれていたえんちゃんを撮る。

親切だけが
人を説得
する

次回へ続く。