歩・探・見・感

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ノスタルジック、レトロ、ディープそしてマイナーな世界へようこそ

旧町名「秋川市草花」

風情のある町名の表札を見つけた。

秋川市

ここは羽村市ではないのか?

羽村市を探索していたつもりだったが、通りの反対側があきる野市だった。

すぐ裏が山だ。

なんでこんな細長いところだけあきる野市になっているんだ。

調べてみたところ、詳細は分からなかったが、江戸時代、この辺りは下草花村で、下草花村と周辺の村で多摩川の河原境争いや漁業紛争があったことがあるらしい。もしかしたら、このあたりもそのような争いがあって境界が決まったのかもしれない。


発見日  2023年10月25日

発見場所 東京都あきる野市草花

歴史

1921年(大正10年)4月1日
草花村、菅生村、瀬戸岡村、原小宮村が合併し多西村(たさいむら)を新設。

1955年(昭和30年)4月1日
東秋留村、西秋留村、多西村が合併し秋多町(あきたまち)を新設。

1972年(昭和47年)5月5日
秋多町が市制施行し秋多市となるが、同日秋川市と改名。

1995年(平成7年)9月1日
 秋川市五日市町が合併し、あきる野市が発足。

地名の由来

「郷土あれこれ 第18号 あきる野地名考 その2」より

草花というと、草花が咲き乱れている所、草の花(よもぎ)が多くは生えていた、などと言いますが、草とは開墾地を言います。切りかえ畑になるように、草を生やして枯らし、それを焼いて肥料にして土地を肥やし、次に豆や雑穀等を作る。ふりくさという地名がありますが、これはふりかえ畑を言い、切りかえ畑なのです。
土地を順ぐりに、作物を作りかえる。関東から東北に多い地名、草と言うのは開墾の土地で、後地が畑などにすぐ変っていく所をいいます。ハナというのは突端で、人間でも出っ張りを鼻といいます。鼻(ハナ)は花です。草花は開墾地のハナなのです。

"草花"が"開墾地の鼻"を意味するとは、想像もできなかった。