歩・探・見・感

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東京駅のゼロキロポスト+α ~ 在来線・地上編 ~

ネットで調べていたら、東京駅構内に自分が今まで知らなかった、気が付いていなかったものがあることがわかった。

東京駅、侮れない。

2024年3月2日、東京駅構内をメインに探索することにした。

上野東京ラインで東京駅の10番線に到着したので、そこから探索を開始したのだが、1番線から紹介することにしよう。

中央線ホーム

1番線

土台が赤レンガ風なのは、その背後にある東京駅丸の内駅舎をイメージしている。

2番線

写真を張り付ける時に気が付いたが、かなりボケてしまっていた。

「0粁米」と表示されている。

「粁」は、メートルの「米」に千倍(1000米)の「千」を合わせた和製漢字なので、「粁米」という表示は、"キロメートルメートル"となってしまうが、いいみたい。

中央本線の起点駅は本来は神田駅だが、東京駅にゼロキロポストがある。

その経緯は、

明治22年甲武鉄道新宿駅立川駅間の開業がルーツで、明治28年に飯田町まで延伸。
明治44年5月1日、木曽路を走る宮ノ越駅木曽福島駅が開業したことで、昌平橋駅〜塩尻駅名古屋駅間が中央本線に。
明治45年4月1日に万世橋駅が開業したことで、万世橋駅中央本線の起点駅になった。
大正8年3月1日、東京駅〜 万世橋駅間が開業したことを受け(東京駅〜名古屋駅間が全通)、東京駅が中央本線の起点となり、中央本線の0キロメートルポストは東京駅に移設された。

とのこと。

今の2階にある3・4番線プラットホームは元々中央本線のホーム1・2番線だったが、中央線電車の発着ホームは1995年7月5日に3階にある現・1・2番線へと切り替えられた。

上野方面行きの京浜東北線と山手線ホーム(3・4番線)

3番線

かなり汚れている。

注目する人はほとんどいないのかもしれないが、たまには掃除してもらえるとうれしい。

京浜東北線」のみ発着のホームだが、「東海道本線東北本線」のゼロキロポストとなる。

元の中央本線1番線ホームが3番線京浜東北線北行ホームになったのは1995年10月29日のこと。

4番線



品川方面行きの京浜東北線と山手線ホーム(5・6番線)

5番線


ブロンズ製で、国鉄100年を記念して建てられたとされるゼロキロポスト。

上部アップ


「0」の中に「KM」という文字。

下部

ほとんど読めないが、プレートには

起点

国鉄キロ程基準原標 

昭和44年12月20日作成

東京駅開業55周年記念

と記されているらしい。

6番線


JR

JUNE 23 1996

と刻まれている。

常磐線宇都宮線高崎線上野東京ラインホーム(7・8番線)

7番線

6番線から見た裏側。

「KM」と刻まれている。

枕木に書かれている0-0-0もゼロキロポストがらみのものらしい。



8番線



東海道線ホーム(9・10番線)

9番線


車体にゼロキロポストが映っている。

ホームに金色の点鋲が打たれている。



10番線

上に見える車両は新幹線。

こちらにも点鋲が打たれている。

その先にはゼロキロポスト。



JR東日本の駅長室の中心線が、東京駅のゼロキロポストの基準線となっており、この線上に各ゼロキロポストが設置されているとのこと。

京葉線は撮ったのだが、横須賀線総武線を忘れてしまった。

また行かなくてはいけなくなってしまった。

今後、このシリーズは「在来線・地下編」、「新幹線編」へと続く予定。

さてここからは在来線・地上編の番外編のスタート。

7番線ホームの端から5、6番線ホームを見る。

5、6番線ホームの有楽町駅側は、現在工事中だった。

何の工事をしているんだ?

なぜそれが気になったかというと、明治時代の鋳鉄製柱が説明板と共に保存されていたはずなのだが、それがなくなっていたからである。

その説明板には、

東京駅第二乗降場(5番線・6番線ホーム)は、1914年の東京駅開業と同時に設置され、屋根は鋳鉄製柱で支えられていました。戦災の影響などにより、屋根の大部分は失われましたが、鋳鉄製柱14本を含む一部は、2015年まで開業当時の状態のまま使用されていました。
2014年、東京駅は開業100周年を迎え、開業当時の姿をとどめる屋根も、長い年月の経過により、痛みが目立つ状態となったため、新たな屋根への建替えを行いました。
100年以上の間、屋根を支え続けた鋳鉄製柱は、その役割を終えましたが、開業当時の姿を後世に伝えるため、2本をホームに保存することとしました。

2015年 東日本旅客鉄道株式会社 東京駅

と記されていたそうだ。

愛宕神社の池の鯉ではないが、バカンスにでも出かけているのだろうか?

調べると、工事が進捗すればふたたび公開すると案内されているらしいので、いつになるかわからないが、それを待つことにしよう。

6番線に到着した京浜東北線車両の先のホームの下にレンガが見える。



4番ホームからも5番ホームの下を見ると少しだけレンガが覗いているのがわかる。

これはなんだ?

もしかしたら、創業同時のものかもしれない。

2024年3月5日

5、6番線の階段付近の上。



よく見ると木が使われている。



右側から

出桁造りみたい。

一部中が見えている。



左側から



今度は、のりば案内を見てみよう。

あれ?

11~13番線がない。

この図では、10番線の次は14番線の東海道・山陽新幹線になっているが、実際には10番線の隣のホームは20番線になっていて、いきなり飛んでいる。

自分でいろいろな方が書いているものをまとめてみようと思ったが、めんどうになった。

Copilotに聞いてみたら、簡潔にまとめてくれた。

11番線:
11番線は元々機関車の回送用線路でした。
1973年に発行された「東京駅々史」によると、11番線は客が乗り降りするホームに接しない10番線と12番線の線路の間に位置していました。
その後、用途を終えたため、11番線は存在しない状態となりました。

12番線と13番線:
12番線と13番線は、当初は東北・上越新幹線が使用していたホームでした。
1991年に東北・上越新幹線が東京駅に乗り入れた際、1番から19番線まで順に並んでいました。
その後、1997年に北陸新幹線が開業する際、新たなホームが必要となりました。
中央線の1番線と2番線を高架化し、在来線の3番線から10番線を丸の内側にずらす大規模な工事が行われました。
この際、JR東日本は番号の振り直しを実施し、新しくできた北陸新幹線のホームについて、東海道新幹線がすでに使っていた14番線から19番線に続く形で20番線と21番線とし、東北・上越新幹線の12番線と13番線も続けて22番線と23番線に変更しました。
これにより、10番線と14番線に挟まれる位置にあるため、11番線から13番線が存在しない現在の構造ができあがりました。