歩・探・見・感

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新宿歴史博物館に展示されている四谷見附橋の高欄とコヒガンザクラ

新宿歴史博物館を訪れると、サンクンガーデン(地下式庭園)にあるコヒガンザクラが満開だった。

訪問日  2024年3月28、30日

訪問場所 新宿歴史博物館(東京新宿区四谷三栄町20-16)

博物館のエントランスに四谷見附橋の高欄が展示されている。

 大正2年(1913)10月に開通した四谷見附橋の欄干の一部です。四谷見附橋は、現在の国道20号線甲州街道)にかかる橋で、JR中央線四ッ谷駅を跨ぎ、新宿区と千代田区を結んでいます。
 この橋がかかるまで四谷見附は、江戸城防備のため甲州街道の要衝として築かれたコの字状の枡形の名残をとどめ、麹町方面には直進することができませんでした。そこで東京市は、甲州街道を直行する橋を計画し、明治44年(1911)3月に着工、大正2年(1913)10月に完成しました。
 橋のデザインは、近くの赤坂離宮(現在の迎賓館)の外観と調和させたネオ・バロック様式(19世紀、ナポレオンⅢ世の頃パリで流行った荘重・華麗な建築様式)となっています。
 橋は、平成3年(1991)に道路拡幅のため架け替え、再使用できない部材の一部が当館に寄贈されました。また、架け替え前の四谷見附橋の姿は、八王子市南大沢の長池公園に復元されており、長池見附橋と名づけられています。

竣工時の四谷見附橋 (「建築写真類輯 橋梁」より)



高欄と装飾 (『建築写真類輯 橋梁』より)



架け替えられた四谷見附橋

現在放送されているNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」で明治大学(劇中では明律大学)周辺の風景として東京・御茶ノ水~神田界隈がたびたび登場している。ニコライ堂のドーム屋根も印象的な橋の上のシーン、この橋が長池見附橋で、背景はCGとのこと。



新宿歴史博物館の建物の鏡面部分に映る桜もso good!。



現在の四谷見附橋は、1987年(昭和62年)に拡幅され架け替えられたものだが、橋灯などの細部や全体のデザインは旧橋の意匠を継承してつくられている。

取材を重ね、いずれその魅力を紹介したいと考えている。