歩・探・見・感

歩・探・見・感

ノスタルジック、レトロ、ディープそしてマイナーな世界へようこそ

電力プレート 埼玉県北葛飾郡杉戸町

今回は埼玉県北葛飾郡杉戸町を再訪した。

最寄り駅は、東武鉄道東武動物公園駅だ。
元は宮代町に所在する杉戸駅だったが、1981年(昭和56年)3月28日に東武動物公園が開園したのに伴い、東武動物公園駅に改称された。
400年以上の歴史ある日光街道の杉戸宿と昭和開園の東武動物公園、反対はあっただろうが、東武動物公園には勝てなかったのか。

東武動物公園駅には「日本工業大学前」という副駅名標が設置されたそうだ。
他にも副駅名標があるのかどうか調べてみたところ、東武練馬駅が「大東文化大学前」、高坂駅が「大東文化大学東松山キャンパス前」、 霞ヶ関駅が「東京国際大学前」と大学名ばっかりだ。

東武動物公園駅」のほかに「公園」とつく駅名は「森林公園駅」「大宮公園駅」「戸田公園駅」「多摩動物公園駅」「戸越公園駅」などがあるようだ。
このような「公園駅」の中でもひときわ異彩を放つ駅名が千葉県のユーカリが丘線の「公園駅」だ。
これだけだと何の公園のことかわからない。
近くに「ユーカリが丘南公園」があり、そこから取った駅名らしい。

また、脱線してしまった。
駅名の話題ではなかった。

 

発見日はすべて2021年12月2日だ。

①スギナカ-3

発見場所 埼玉県北葛飾郡杉戸町杉戸3丁目

f:id:citywalk2020:20211202192708j:plain

 

これは、店舗の老朽化により、2013年9月30日に廃業した明治末期創業の銭湯「弥生湯」裏の古民家(銭湯の一部かもしれない)に設置されていたものだ。

f:id:citywalk2020:20211203114447j:plain

「スキナカ」とも読めてしまうが、杉戸だから「スギナカ」でいいのだろう。

「杉戸中町」の略だろうか?
現在、杉戸町には「中町」も「仲町」も存在していないし、字名にも見当たらない。
宿駅としての杉戸宿は、江戸に近い方から新町、下町、中町、上町、河原組、横町から構成され、更には南端に清地村、北端に九軒茶屋(茶屋組)があり、宿場と連続した町場を形成していたそうだが、この中町の事だろうか?
この中町でないとしたら、通称名称かもしれないと思い、調べてみたが、わからなかった。

 

②スギホン-2

発見場所 埼玉県北葛飾郡杉戸町杉戸3丁目

f:id:citywalk2020:20211202192648j:plain

こちらも「スキホン」とも読めてしまうが、杉戸だから「スギホン」でいいのだろう。

「杉戸本町」の略だろうか?
この「本町」も杉戸町には存在していないし、字名にも見当たらない。
「本町商店会」と有志の集まりの「本町昭和会」という中に「本町」という名称が見つかった。
更に調べていたら、杉戸町では行政事務の円滑な運営を図るため各地域に区を設けているようで、その中に本町があり、杉戸2・3丁目、内田2・3丁目の1部を担当しているようだ。
①の中町はその中にもなかった。

公園駅東口通り線沿道整備街路事業により駅から本陣跡地前交差点までが整備の対象となっており、この電力プレートが設置されている古民家も対象になっている。

右隣の店舗はまだ営業中だったが、かなり整備が進んできているので、残念なことだが、いずれ両方共解体されてしまうのであろう。

 

③ツツミネ-2

発見場所 埼玉県北葛飾郡杉戸町堤根

f:id:citywalk2020:20211202192657j:plain

堤根にある旧家と思われる、薬医門というのかわからないが、立派な門に設置されていた。

ようやく現町名として存在しているものが見つかった。

歴史
1889年(明治22年) 4月1日 
北葛飾郡堤根村・本郷村が合併し、北葛飾郡堤郷村となる。

1955年(昭和30年)2月11日
杉戸町・田宮村・高野村と合併し、改めて杉戸町が発足。同日堤郷村廃止

 

秋の色どりを載せておこう。

近津神社(ちかつじんじゃ)の太陽に輝くイチョウ

f:id:citywalk2020:20211203114459j:plain

と呑気に書いているが2001年(平成13年)に不審火で本殿が焼失してしまったそうだ。
現在は再建されているが、”本殿の彫刻は類を見ない素晴らしいものだった”とあるので非常に残念なことである。
奥にかすかに見える見返り狛犬も珍しいものだ。
右側には富士山を模して浅間大神を祀っている富士塚がある。
イチョウだけに気を取られてしまうとが付かないが、この写真1枚にもいろいろ情報が入っている。

 

愛宕神社の夕日に照らされて赤色に染まる樹齢数300年以上のイチョウ

f:id:citywalk2020:20211203114509j:plain
f:id:citywalk2020:20211203114438j:plain

主幹は切り取られてしまっているが、元気だ。

イチョウは12月になっても、黄葉(紅葉)が楽しめる。