奈良市には10数枚の仁丹の町名表示板が現存しているようだ。
①西新屋町
②納院町
③鳴川町
④上久保町
⑤三条池町
⑥南袋町
⑦南新町
⑧多門町
⑨佐紀東町
⑩八軒町
⑪白毫寺尾上町
⑫細川町
⑬芝辻中町
今回はその内①から⑧の8枚の仁丹の町名表示板を発見したので、それらを紹介しよう。
発見日 2022年4月7日
①西新屋町
②納院町
左側に板が貼られており、全体を見ることができない。
③鳴川町
この日発見した西新屋町、納院町、鳴川町の3枚だけふりがなが記載されていた。
④上久保町
上久保町は現存していない町名だったが、調査したところ高畑町にあるらしいことがわかった。
しかし、ストリートビューによる事前調査では見つけることができなかった。
そこで現地調査を実施したところ、無事見つけることができた。
何故か電柱に設置されていた。
発見日 2022年4月8日
⑤三條池町
三條池町は現存している町名ではないようだ。
しかし、ネットの情報でJR奈良駅付近にあることが分かり、ストリートビューで探してみた。
ストリートビューでのローラー作戦でようやく場所を特定することができた。
⑥南袋町
⑦南新町
発見日 2022年4月9日
⑧多門町
京都市に700枚弱現存していることを考えると、同じ古都の奈良市の現存数は圧倒的に少ない。
古い建物も多く残っているのになぜだろう。
奈良市に現存している仁丹町名表示板はすべて仁丹歯磨のもののようだ。
仁丹歯磨の町名表示板は、京都市内にはなく、大阪市、滋賀県大津市、石山町、そして奈良市と、貼られた範囲も限定されているらしい。
奈良市の仁丹町名表示板の特徴
①大きさ
縦60.5㎝ ×横12㎝。
②縁取り
黒の細いライン。
③商標の位置
下にある。
④商標
色は黒。
⑤「仁丹」の文字の色
赤色。
書式
町名+区切りライン+商標+商品ロゴ
設置時期
「仁丹歯磨」が左横書きなので、戦後に設置されたのではないかと考えられる。