歩・探・見・感

歩・探・見・感

ノスタルジック、レトロ、ディープそしてマイナーな世界へようこそ

『ゴールデンカムイ』に登場した「樺太国境画定標石」のレプリカが聖徳記念絵画館にある。

重要文化財 聖徳記念絵画館



中にはまだ入ったことがない。

建物を右回りで一周してみた。

建物はもちろん周辺にも見所がいくつかある。

明治神宮外苑案内図の一部分

その見所のひとつに今回初めて気が付いた。

訪問日  2024年4月30日、5月6日

訪問場所 東京都新宿区霞ケ丘町1-1

それがこれだ。


絵画館正面の西側駐車場奥に設置されている。

樺太島日露国境天測標



樺太国境画定標石



正面

菊菊の紋章と「大日本帝国」、「境界」の文字が弧状に刻まれている。

上部には「模造」という文字


右側面

天第四號

明治三十九年

左側面


АСТР(アストロ 天測)

❘❘❘❘(縦棒4本)

裏面にはロシア帝国の双頭鷲紋章とキリル文字で「РОССИЯ」(ロシア)、「1906」、「ГРАНИЦА」(グラニツェア 国境)と刻まれているようだが、立ち入り禁止になっていて確認することができない。

植え込み内は無理としても、「樺太国境画定標石」があるところだけでも立入りができるようにしてくれればうれしいのだが。

樺太国境画定標石

時 明治三十九年六月~四十年十月
所 樺太日露境界

明治三十七、八年の日露戦役の講和条約でカラフトの北緯五十度以南は、日本の領土となりました。
その境界を標示するため、日露両国委員は、明治四十年九月四基の天測標と十七基の小標石を建てて境界を確定しました。
この境界標石は、外苑創設に際し、明治時代の一つの記念物として、樺太庁が之を模造し外苑に寄贈したものです。当時苑内北方隅の樹間に在りましたが、この度、全国樺太連盟よりの、これが顕彰周知方の篤い要望に応えて、絵画館前の現地に移し整備配置しました。
日本側の菊の紋章の背面には露国の鷲の紋章が刻んであります。
又、聖徳記念絵画館の壁画「樺太国境画定」(安田稔画)には、両国委員が境界標を建設する光景を史実に基づいて描いた絵画が展示されております。

昭和五十四年六月二日

明治神宮外苑

樺太国境画定

1932年(昭和7)12月に制作され日本石油株式会社により奉納されたもの。
寸法は縦2.7メートル、横2.5メートル。

コミックもアニメも映画も見ていないが、アニメでは、ゴールデンカムイの第四期の1話目で杉元たちが樺太でロシアとの国境を地元民になりすましてソリで駆け抜けるシーンで、「樺太国境画定標石 第二號」が描かれていたそうだ。