下記の記事で槐戸(さいかちど)村のことに触れた。
また、下記の記事では、千代田区にある皀角坂(さいかちざか)とサイカチの木を紹介した。
この記事もサイカチ関連と言うことになる。
訪問日 2020年3月23日、2024年5月2日、9、14日
草加市の町名には残っていないが、槐戸の名称が継承されているものがある。
綾瀬川に架かる槐戸橋
左側の写真の上に見える足は何の足だと思うだろうか?
正解は、カブトムシ。
オスのカブトムシ
対面の欄干の親柱にメスがいる。
メスなのにツノがある。
幼虫の段階で性差を司る遺伝子の働きを抑制してしまうと、本来はオスであった個体では頭部の角は小さくなり、胸部の角はまったくなくなってしまい、本来はメスであった個体では頭部に小さな角が形成されるということが、実験で確認されているらしい。
これはそんな最先端のメスのカブトかもしれない、なんてね。
でも、なぜカブトムシなのか?
槐(サイカチ)の幹からはクヌギやコナラと同様に、樹液の漏出がよく起きる。この樹液はクヌギやコナラの樹液と同様に樹液食の昆虫の好適な餌となり、カブトムシやクワガタムシがよく集まる。そのため、カブトムシを「サイカチムシ」と呼ぶ地域も在る。
1993年(平成5年)に槐戸橋を架け替える際に、同橋をデザインした大学教授によると、「昔この辺りに繁っていた槐(エンジュ)の樹に、カブトムシがいっぱいいた、という地元の話から橋のデザインに採り入れた。」ということらしい。
2024年5月14日、大きさを測りに再訪する。
オス
全長 約48cm
角だけ 約18cm
メス
全長 約40cm
他の部分も測ったのだが、図に書かないとわかりにくいので、これだけにしておく。
世界最大のカブトムシとして知られているヘラクレスオオカブトは最大180mmを越えるとあるが、これはそれよりはるかに大きい。
槐戸橋(西)交差点
槐戸八幡神社
所在地 埼玉県草加市八幡町1108
アパート